朝ドラ『ブギウギ』“諦め”の世の中で恋をする難しさ 伝蔵のおでん屋台もついに閉店に
平穏な暮らしも、未来ある若者も、全てが戦争に取られてしまう。伝蔵(坂田聡)もまともに材料が手に入らない日々が続き、ついには店仕舞いを決意する。スズ子が上京してきて以来、伝蔵のおでん屋台は心の拠り所だった。あれこれと文句を言いながらも、時にハッとするような金言でスズ子たち訪れる客の背中を押してきた伝蔵。「お国のため」に何もかも捧げることが美徳とされる世の中で、「大事なのはな、おめえの気持ちだろ」と自分の心に従うことを肯定してくれる存在は貴重だ。
「趣里さんがもうおでんを食べられなくなってしまうのかと思うと心配」と、坂田聡さん。
撮影を見に来られていた、脚本の足立紳さんと3人でのオフショットです📸おでん屋のおっちゃんの再登場、あるといいですね…
伝蔵さんカムバック!#趣里 #坂田聡 #足立紳#ブギウギ pic.twitter.com/OvxGAeD0HR— 朝ドラ「ブギウギ」公式 (@asadora_bk_nhk) December 17, 2023
そんな伝蔵の後押しもあり、愛助に正式な交際を申し込んだスズ子。しかし、そこに立ちはだかるのが愛助の母・トミ(小雪)だ。彼女に東京で暮らす愛助の監視を任されている坂口はスズ子に手切れ金を渡す。自分たちのことは自分たちで決めるとそれを拒否したスズ子だったが、2人の関係は大阪にいるトミの耳にも入り、愛助の元には警告らしき手紙が届いた。
スズ子と愛助は周囲の人たちが色んなことを諦めざるを得ない中で、自分たちの気持ちを貫くことができるのだろうか。どうか貫いてほしいし、いつの時代も2人のように誰もが恋にうつつを抜かせる世の中であってほしい。六郎もきっと「胸がチクゥ~したで」と、あの満面の笑みで2人の恋を見守ってくれている気がする。
■放送情報
NHK連続テレビ小説『ブギウギ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:趣里、水上恒司、草彅剛、蒼井優、菊地凛子、水川あさみ、柳葉敏郎ほか
脚本:足立紳、櫻井剛
制作統括:福岡利武、櫻井壮一
プロデューサー:橋爪國臣
演出:福井充広、鈴木航、二見大輔、泉並敬眞、盆子原誠ほか
写真提供=NHK