『鬼滅の刃』柱稽古編はオリジナル要素に期待 前作から1年経つ制作ペースは遅いのか?

『鬼滅の刃』柱稽古編はオリジナルに期待

 一方で今回の「柱稽古編」の放送発表に当たって、『鬼滅の刃』の前回のシリーズから間隔が空きすぎていることを指摘する声も。2019年に社会現象を巻き起こしたテレビアニメ第1期の放送以降、劇場版を含む4シーズンが放送された本作は、前回2023年春に放送された「刀鍛冶の里編」から「柱稽古編」まで1年の間隔が空いている。1話30分のアニメの制作にかかる期間は、だいたい1カ月ほどと言われており、つまり1クール12話であれば約1年はかかる。この1年間の期間が遅いと感じるか、早いと感じるかは、各視聴者のアニメ制作にかかる時間への理解によって異なるかもしれない。

 ちなみに過去のインタビューでは、『鬼滅の刃』第1話の制作に1年以上を要したことが明らかにされている。一般的なアニメ制作のペースと比較して必ずしも遅いわけではないが、熱心なアニメファン以外の視聴者にとっては「時間がかかりすぎている」と感じることもあるに違いない。とはいえ、『鬼滅の刃』は世界的に注目される人気作である以上、時に通常のアニメ制作にかかる時間以上の作業量が必要になることは十分にあり得る。

 この先の「無限城編」に関しては、劇場公開となることも予想されるが、こちらもワールドワイドな魅力を携えた作品として、ハイクオリティな『鬼滅の刃』の完成を気長に待ちたい。

 2024年2月2日より開催される舞台挨拶「ワールドツアー上映『鬼滅の刃』絆の奇跡、そして柱稽古へ」にて、今回は「刀鍛冶の里編」第十一話と「柱稽古編」第一話の上映が実施されるため、一刻も早く観たいファンはこちらも要チェックだ。国内はライブビューイングを含めて427カ所、世界140の国と地域で上映される予定となっており、アニメ放送に先駆けて柱たちの稽古の様子を伺える。

 鬼舞辻無惨との戦いの直前を描く「柱稽古編」。最強の鬼たちとの戦いを前にした静かな緊張の中で、炭治郎たちはどのように成長していくのか。柱たちが伝授する“究極の鬼退治”の技術を最高のアニメーション技術で観られる日が、楽しみでならない。

■放送情報
『鬼滅の刃』柱稽古編
フジテレビ系にて、2024年春放送
原作:吾峠呼世晴(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督:外崎春雄
キャラクターデザイン・総作画監督:松島晃
脚本制作:ufotable
サブキャラクターデザイン:佐藤美幸、梶山庸子、菊池美花
プロップデザイン:小山将治
美術監督:衛藤功二
撮影監督:寺尾優一
3D監督:西脇一樹
色彩設計:大前祐子
編集:神野学
音楽:梶浦由記、椎名豪
アニメーション制作:ufotable
キャスト:花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、櫻井孝宏、小西克幸、河西健吾、早見沙織、花澤香菜、鈴村健一、関智一、杉田智和
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
公式サイト:https://kimetsu.com/anime/hashirageikohen/

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