『呪術廻戦』七海建人のあまりにも辛すぎる最期 虎杖の“覚悟”を示した榎木淳弥の名演も

『呪術廻戦』七海建人の辛すぎる最期

 七海の言葉を受け取った虎杖悠仁は声を荒らげて真人に立ち向かう。宿儺によって渋谷の街の崩壊、そして多くの犠牲者を出した。さらに追い打ちをかけるように七海の死が虎杖に襲いかかる。虎杖の「オマエはなんなんだ!! 真人!!」と真人の「デケェ声出さなくても聞こえてるよ!! 虎杖悠仁!!」は原作でも指折りのシーンだが、虎杖を演じる榎木淳弥と真人を演じる島﨑信長の掛け合いが素晴らしかった。何よりも榎木演じる虎杖の言葉の節々からは真人への怒りと自分へのやるせなさ、そして覚悟が感じられた。人の死をおもちゃのように扱う真人の態度を認めない虎杖は正義感の強い男だ。これまではどこか感情的になってしまう側面もあったが、吉野順平と七海の死を経て虎杖は精神的にも強くなっていた。『呪術廻戦』は魅力的なキャラクターがそれぞれの成長を見られるのが魅力でもあるが、虎杖の物語でもあるのだ。

 最後には真人が分身していることが明らかとなる。その分身と戦うのは釘崎野薔薇。だが、釘崎の攻撃は真人相手には通用していない様子。釘崎が虎杖と親しいことに気づいた真人は「この女の死体を晒して虎杖悠仁の魂を折る」とゲスい思考を持っているのがどこまでもいやらしい。果たして虎杖と釘崎の同級生コンビは真人を攻略することはできるのだろうか。

【呪術廻戦 第2期 じゅじゅよこく】11/30(木)放送 第43話(第2期 第19話)「理非-弐-」

■放送情報
TVアニメ『呪術廻戦』第2期
MBS/TBS系にて、毎週木曜23:56~放送
キャスト:榎木淳弥、内田雄馬、瀬戸麻沙美、中村悠一、島﨑信長、櫻井孝宏、諏訪部順一、三瓶由布子
原作:『呪術廻戦』芥見下々(集英社『週刊少年ジャンプ』連載)
監督:御所園翔太
シリーズ構成・脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:平松禎史、小磯沙矢香
副監督:愛敬亮太
美術監督:東潤一
色彩設計:松島英子
CGIプロデューサー:淡輪雄介
3DCGディレクター:石川大輔(モンスターズエッグ)
撮影監督:伊藤哲平
編集:柳圭介
音楽:照井順政
音響監督:えびなやすのり
音響制作:dugout
制作:MAPPA
「渋谷事変」オープニングテーマ:King Gnu「SPECIALZ」(Sony Music Labels)
「渋谷事変」エンディングテーマ:羊文学「more than words」(F.C.L.S./Sony Music Labels)
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
公式サイト:https://jujutsukaisen.jp

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