『うち弁』における“悪役”的存在? 江口のりこ、大倉孝二ら天野法律事務所のメンバーたち
先に触れた『SUPER RICH』で演じた衛は、年下男子の春野(赤楚衛二)から熱烈なアプローチを受け、戸惑いと恥じらいを隠せないかわいらしさをみせた。民放連続ドラマ初主演となった『ソロ活女子のススメ』シリーズ(テレビ東京系)で演じた五月女恵は、ラブホテル、水族館、プラネタリウムなどにひとりで赴いて、贅沢な“ひとり時間”を楽しんでいる。その姿がとても自然体でこちらまで好奇心が満たされ、ほっとする。一方で『連続ドラマW フィクサー Season2』(WOWOW)で演じた検察官・佐々木雪乃や本作のさくらはクールなところが際立ち、棘のある言葉や氷のような視線にはゾクゾクさせられる。香澄法律事務所のメンバーや蔵前(ムロツヨシ)の優しさと対極にあるようなさくらの態度は、本作の中で、よい緩急として作用しているのではないだろうか。
最年少で弁護士になった杏は十分に優秀だと思うのだが、そんな彼女に対してさくらは「弁護士を名乗る資格なんてないのにねえ」と蔑み、さらには「あんたは生きてるだけで法律に反してる」とかなりひどいことまで口にしている。過去、ふたりの間に大きな亀裂を生む何かがあったことは明白だ。杏が人間として大きく成長するためには、必ずここを乗り越えなければならない。さくらが何を目の敵にしているのかが今のところよくわからないことがもどかしいが、杏には焦らず一歩、一歩進んでほしい。
■放送情報
『うちの弁護士は手がかかる』
フジテレビ系にて、毎週金曜21:00〜21:58放送
出演:ムロツヨシ、平手友梨奈、吉瀬美智子、菅野莉央、日向亘、安達祐実、村川絵梨、松尾諭、大倉孝二、酒向芳、戸田恵子、江口のりこほか
脚本:服部隆、おかざきさとこ、西垣匡基
演出:瑠東東一郎、相沢秀幸
プロデュース:金城綾香
主題歌:ザ・ローリング・ストーンズ「アングリー」(ユニバーサル ミュージック)
制作:フジテレビ ドラマ・映画制作部
制作著作:フジテレビジョン
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