『トクメイ!』橋本環奈演じる一円の過去が明かされる 浅利陽介が憎まれ役を好演

『トクメイ!』橋本環奈の過去が明かされる

 万町署がなくなる。『トクメイ!警視庁特別会計係』(カンテレ・フジテレビ系)第5話では、万町署の存亡をかけて、犯人そしてキャリア組と攻防が繰り広げられた。

 20%の経費削減が達成できなければ万町署が統廃合される、と官房長の榊山(福井晶一)から聞かされた一円(橋本環奈)。署内では離島の小笠原に万町署の人間が赴任すると、まことしやかにささやかれる。そんな折、人質事件が発生する。ただし今回の事件は一味違う。署のサーバーを何者かが乗っ取り、ランサムウェアでデータを人質に取った。機密情報に対する犯人の要求額は5億円。勝手の違う犯行に、強行犯係の湯川(沢村一樹)は戸惑う。

 サイバー犯罪に対して署内に捜査本部が設置され、本庁から人員が派遣される。率いるのはキャリア組の管理官・日下部(浅利陽介)だ。どうやら日下部は円と顔なじみのようだが、円は気まずそうな雰囲気で、2人の間には因縁がありそうである。日下部の所轄に対する態度は横柄で、下に見ていることが明らかに伝わってくる。湯川の強行犯係は雑用を押し付けられ、捜査費や食事の世話も万町署が担当することになった。

 本庁にいた頃、日下部の不正行為を告発しようとして、かえって仕事を取り上げられ、干されていたこともある円は、日下部を前にするといつもの元気がない。通称“所轄殺し”で、湯水のごとく所轄の捜査費予算を消費する日下部は、いけすかないインテリメガネの風貌で、円たちを言葉と態度であおりまくる。浅利陽介は『相棒』シリーズ(テレビ朝日系)に続くクセつよ刑事をいきいきと憎々しく演じた。

 本庁から来たキャリアの横暴な態度を最初は耐え忍んでいたものの、ついに堪忍袋の緒が切れて独自に捜査を始めた所轄が、犯人を検挙するーーという展開そのものにとりたてて目新しさはなく、内部の人間の犯行というのも予想の範疇であった。本作の特徴と言ってもいいのは、主人公の円をはじめとする署員たちがそこまで派手に活躍せず、どちらかと言うとポカばかりやらかすのに、最後は棚ぼた式で解決に至る一連の時間経過だ。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる