『ブギウギ』茨田りつ子は菊地凛子にしか演じられない? 朝ドラで生み出す“スター像”

菊地凛子が『ブギウギ』で生み出すスター像

 ときに浮き足立ちながら、またあるときには苦戦しつつ、東京での活動に励んでいるスズ子(趣里)。放送中の朝ドラ『ブギウギ』(NHK総合)では新章がスタートし、お茶の間の誰もがスズ子とともに新しい環境を楽しんでいることだろう。

 そんなところへ、“ブルースの女王”としてついに菊地凛子が現れる。国際派スターの登場は、本作に何をもたらすのだろうか。

 スズ子は東京の「梅丸楽劇団(UGD)」の立ち上げ公演に参加するため、慣れ親しんだ大阪の町と「梅丸少女歌劇団(USK)」に別れを告げ、後輩の秋山美月(伊原六花)とともに上京してきた。新しい環境で経験することの数々に刺激を受け、著しい成長を遂げているところである。そうしてやがて、旗揚げ公演の幕が上がるーー。

 本作で菊地が演じるのは茨田りつ子という人物。かつて“ブルースの女王”と呼ばれた淡谷のり子をモデルとしたキャラクターで、彼女が歌う「別れのブルース」をラジオで聴いたスズ子は感銘を受け、やがてふたりは生涯のライバルとして芸能の世界を生きていくことになるらしい。

 第1話にワンシーンのみ登場していたが、あの光景はもっとずっと先のもの。けれども将来、スズ子とりつ子が特別な関係になることは十分に分かった。これからその過程を埋めていくわけだが、あの関係に至るまでにどのようなやり取りが繰り広げられるのか、とても気になる。いまのところ、りつ子という存在は謎に包まれているのだ。

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