『虎に翼』「一握りの男」が岩田剛典の新たな代名詞に 寅子と花岡のもどかしい関係性
裁判官となることが決定した花岡(岩田剛典)の誘いで2人きりで会うことになった寅子(伊藤沙莉)。このまま2人の関係性に進展があるのかと思われたが、花岡から告げられたのは意外な一言だった。『虎に翼』(NHK総合)第32話では、無事に弁護士資格を取得した寅子に大きな壁が立ちはだかる。
寅子の色恋沙汰に耳をそばだてて聞いていたのは花江(森田望智)。「早く会いたい」という花岡の言葉を聞いた花江は、寅子がプロポーズされるのではないかと盛り上がっていた。「何着ていくの?」と興味津々な花江に対し、寅子はあくまでも「仕事だから」と無関心を貫く。寅子が少しでも歩み寄れば、2人の関係性はグッと縮まるはずだが、そう簡単にはいかない。恋とはいつの時代も難しいものだ。
だが、寅子は花江から盛り立てるあまり意識せざるを得なくなってしまっていた。いつもの寅子であれば、花江の言葉に耳を傾けず受け流していたはずだが、心のなかでは花岡の存在を意識しているらしい。
当日は花江とはる(石田ゆり子)の助けを借りて自作した黄色いワンピースを着て、意気揚々と事務所へと向かった寅子。もちろん事務所の男性たちは寅子がいつもとは違う身なりをしていることには気づかない、一握りではないその他大勢だ。それにしても、事務所の男性陣にそれとなくアピールする寅子がかわいらしい。だが、花岡は彼らとは違う一握りの男性だった。寅子を見かけるや否や、「その服とってもよく似合ってるよ」とさらっと言えてしまうあたりはさすが。花岡を演じる岩田が、X(旧Twitter)で「一握りの男」と発信しているのもなんともユニークだ。
一握りの男
— Takanori Iwata (@T_IWATA_EX_3JSB) May 14, 2024
2人で会いたいと言うものだから、花岡からプロポーズを期待する声も多かったが、花岡は寅子に佐賀地裁への赴任が決まったことを明かした。それはつまり、これまでのように昼休みに集まって、食事を楽しむことができなくなるということでもある。寅子は顔色ひとつ変えずに花岡の話に耳を傾けていたが、きっと寂しさを感じていたことだろう。