『パリピ孔明』に学ぶ“マネジメント論” 菅原小春演じるミアが歌う「DREAMER」の力強さ
そういう彼女たちをマネージメントする立場の人間に必要なのは、兵士たちを生贄にしなかった孔明のような敬意を忘れぬ心なのではないだろうか。孔明は英子が活躍できる場を全力で用意するだけで、音楽の方向性には一切口を挟まない。それは英子に心からやりたい音楽をやってほしいからであり、結果的には失敗に終わったが、要地の守備を経験の浅い馬謖に任せた軍師時代から変わっていない。己の力で相手をねじ伏せるのではなく、ひとりの人間として尊重し、信頼関係を築く。若い才能を潰そうとする高井戸とも、「こっちが必死で売ろうと“してやってんのに”」とミアに言い放った山野とも全く異なる姿勢だ。一方、ミアのマネージャーである松田(村杉蝉之介)は一見頼りないが、ミアと同じ方向を向いていた。
「あなたは一人ではありません。あなたにもあなたの才能を信じている人がいるのです」
どんなに厳しい状況に置かれても、自分の才能を信じてくれる人が一人でもいれば頑張れる。マネージャーはまず、その一人にならなければならないのだろう。本作はマネジメント論としても非常に参考になるドラマだ。
高井戸に英子を潰すように命令したのが売れっ子アーティストの前園ケイジ(関口メンディー)だということも明らかになった第7話。いよいよ英子の前に“最大のライバル”が立ちはだかり、物語は佳境を迎えていく。
■放送情報
『パリピ孔明』
フジテレビ系にて、毎週水曜22:00~22:54放送
出演:向井理、上白石萌歌、菅原小春、宮世琉弥、八木莉可子、森崎ウィン、関口メンディー、アヴちゃん(女王蜂)、ELLY、ディーン・フジオカ、森山未來ほか
原作:『パリピ孔明』四葉夕ト(原作)、小川亮(漫画)(講談社『ヤングマガジン』連載)
脚本:根本ノンジ
企画:髙木由佳(フジテレビ)
プロデューサー:八尾香澄
演出:渋江修平ほか
音楽:近谷直之
制作協力:C&Iエンタテインメント
制作著作:フジテレビ
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