『SPY×FAMILY』ヨルへの異常な愛情だけじゃない? ユーリの“裏の顔”への期待

 10月21日のTVアニメ『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』(テレビ東京ほか)Season2では、「MISSION:28 任務と家族/華麗なるボンドマン/子ども心/目覚まし」と題されたエピソードが放送される。そこで中心人物として活躍しそうなのが、ヨルの弟であるユーリ・ブライアだ。おそらくはいつものコミカルな姿とは打って変わって、シリアスな一面を見せてくれることだろう。

ヨルの弟・ユーリがフォージャー家を訪問 『SPY×FAMILY』第28話場面写真公開

アニメ『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』第28話の場面写真が公開された。  集英社のマンガアプリ『少年ジャンプ+』に…

 予告映像の内容からすると、次回のエピソードでメインとなるのは、原作第7巻に収録されている第41話の内容。詳細は一切伏せておくものの、これはユーリが国家保安局の一員、すなわち“秘密警察”としての活躍を見せる話だ。

 そうなると、今までアニメで『SPY×FAMILY』の世界を追ってきたファンは、ちょっとした驚きを味わうことになるかもしれない。というのもアニメに登場するユーリは、三枚目的なポジションを与えられることが多かった。

 ユーリの性格は一言でいえば、“異常な愛情”の暴走機関車。貧しい家庭で両親の代わりに自分を育ててくれた姉・ヨルを心から敬愛しているのだが、その愛情はときに……いやむしろ24時間365日暴走傾向にあり、夫のロイドを敵視してやまない。なにせ姉に対する理性を一切放棄しているからだ。ちなみに彼の職場のロッカーには、内側一面にヨルの写真が貼り付けられている。

 もちろんその一方で、ユーリが持つ「裏の顔」についても度々劇中で触れられてきた。表向きは外務省に務める外交官だが、本当は市民に畏怖されている国家保安局の一員。その活動内容はスパイ狩りや市民の監視などで、暴行や脅迫、拷問などの汚れ仕事に手を染めることも珍しくない。

 しかしアニメで国家保安局の活動が実際に描写されることはあまりなく、ほとんどは“匂わせ”でとどまっていた。ユーリが普段どんなことを考え、どんなふうに働いているのか、MISSION:28ではそのあたりが詳しく明かされるのかもしれない。

 『SPY×FAMILY』でユーリを演じているのは、『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』ジョルノ・ジョバァーナ役や『黒子のバスケ』黒子テツヤ役などで人気の声優・小野賢章。子役時代から磨いてきたその演技力で、がむしゃらに姉を愛する危険人物を熱演してきた。

 とくにユーリが初めてロイドとヨルの家に押しかけた際、2人の関係を目の前で見せ付けられ、半狂乱で涙を流すシーンなどはまさに圧巻のインパクトだった。そんな前フリがあるからこそ、シリアスモードのユーリが活躍するエピソードでは、ギャップに満ちた演技を期待せざるを得ない。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる