『SPY×FAMILY』Season2の主役はヨル? “ロイドとアーニャの物語”を超えて広がる世界

 ロイド、ヨル、アーニャ、ボンド……ハプニング満載の日々を送りつつ、ひそかに世界の平和を守ってきたフォージャー家の面々。10月7日から放送が始まったTVアニメ『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』(テレビ東京ほか)のSeason2では、そのなかでもヨルに焦点が当たるエピソードが多くなりそうだ。

『SPY×FAMILY』第27話場面写真 白いマント姿のダミアンや2本足で立つボンドの姿が

アニメ『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』第27話の場面写真が公開された。  集英社のマンガアプリ『少年ジャンプ+』に…

 そもそも同作といえば、アーニャのマスコット的な魅力が広く伝わっていき、空前の大ブームを巻き起こしたことが記憶に新しい。それもそのはず、昨年放送された『SPY×FAMILY』Season1では、フォージャー家のなかでもアーニャがずば抜けた存在感を放っていた。

 ご存じ主人公の凄腕スパイ、〈黄昏〉ことロイドは「オペレーション〈梟〉」という極秘任務に臨むが、そこでもっとも重要な役割を与えられたのが、ほかでもないアーニャだった。彼女が入学した名門イーデン校にて、波瀾万丈の日々が繰り広げられてきたことは、今さら説明するまでもないだろう。

 もちろんこの設定はSeason2でも一切変わることなく、ロイドとアーニャの奔走はまだまだ続いていく。しかし物語の枠組みは、さらに一段階上の広がりを見せていきそうだ。

 Season2の1話目となる「MISSION:26 ちちとははをびこうせよ」は、そんな予感を確信に変えるエピソードだった。ここでストーリーの中心となったのは、ロイドにとって妻(仮)であり、アーニャにとっては母(仮)であるヨル。殺し屋稼業でお尻に銃弾を浴びるという怪我を負った彼女は、必死に痛みをこらえながらロイドとのデートに挑んでいく。

 本人にとっては死活問題ではあるのだが、視聴者から見ると、デート中のヨルはこれまでにないほど表情豊か。しかめっ面で痛みに耐えつつ、ロイドの提案を次々とにべもなく拒絶していく姿は、もはや同一人物とは思えないほどだ。そしてデートを尾行していたアーニャの暗躍もあり、一件落着を迎えた後には、満面の笑みでハートを打ち抜くサービスカットもしっかり用意されていた。

 また、そうして新たな一面がお披露目されただけでなく、「幼い頃から弟の世話と仕事に追われ、遊ぶ時間が少なかった」というヨルのパーソナルな情報が明かされたことも、今回のエピソードで重要なところではないだろうか。

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