宮世琉弥、ボーイズグループの次はラッパーに 『パリピ孔明』KABE太人役は必然だった?

宮世琉弥と『パリピ孔明』に感じる“縁”

「天なりて、時なりて、人ならざるは、これ、人に逆らうという」

 これは諸説はあるが、「大きなことを成し遂げるためには、天・時・人が揃っていることが大切」ということを説いた、本物の諸葛亮孔明が書いたとされる『将苑』の一説である。簡単に言えば、天はチャンス、時はタイミングで、これらは揃っているのだが、人材が足らないというのである。『パリピ孔明』(フジテレビ系)の孔明(向井理)は、英子(上白石萌歌)が超大型音楽フェス「サマーソニア」への出演条件である「SNSでの10万いいねの獲得」を達成するためにある人物をターゲットにした。それが、KABE太人(宮世琉弥)である。

 太人は、MCバトル選手権3連覇を成し遂げた“無敵のフリースタイラー”という異名を持つ若き天才ラッパー。だがプレッシャーに弱く、ある時、MCバトルで急性胃潰瘍になり倒れてしまう。それ以来、ラップ界から身を引き、表舞台には立たなくなってしまっていた。それでもラップをやらなくなってしまったわけではない。バイト中でもついついラップを口ずさんで、「KABE太人じゃね!?」とファンに見つかってしまったり、「ぶつぶつ何か言ってるのが怖い」と客からクレームをつけられてしまったりしていた。太人はラップが好きで、またやりたい気持ちと過去のトラウマからもうラップをやめたい気持ちとの間で揺れ動いていたのだ。

 そんな太人を演じているのは注目の若手俳優である宮世琉弥。宮世は宮城県出身の19歳で、元々は琉弥という名前で活動していたが、2019年に苗字を公募し、出身地である宮城から世界へ羽ばたけるようにという願いが込められた「宮世琉弥」に改名している。そしてその頃から本格的に俳優活動を開始。

 元高校教師のあす花(本田翼)が、ひょんなことから崖っぷちのボーイズグループの寮母となり、彼らの「トップアーティストになる夢」に一緒に向かっていく姿を描いた『君の花になる』(TBS系)で、ボーイズグループ「8LOOM」の一員に選ばれ、その名前が広く知られるように。

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