『ONE DAY』中谷美紀が語る月9初主演への思い 初共演の二宮和也を「現場で観察したい」

中谷美紀が語る月9初主演への思い

 二宮和也、中谷美紀、大沢たかおがトリプル主演を務める、フジテレビ月9ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』。本作は、人々が思い思いに過ごすクリスマスイブという“たった1日”の出来事を1クールかけて描く、謎と愛と奇跡の物語。その中で中谷は、ローカルテレビ局「横浜テレビ」の報道キャスター・倉内桔梗を演じる。中谷の月9ドラマへの出演は25年ぶりで、主演は初。そんな中谷に、自身が演じる倉内というキャラクターについて、12年ぶりの共演となる大沢、初共演となる二宮との共演などについて語ってもらった。

「二宮さんのように力まずに本番に臨むようにしたい」

〈本編映像初公開!〉ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~ 10月9日(月)よる9時スタート!(初回30分拡大)

――企画を聞いた時の印象を教えてください。

中谷美紀(以下、中谷):“1日の話”だと伺って、「衣装替えがないから楽かもしれない」と姑息なことを考えました(笑)。髪型を変えたり、爪の色を塗り替えたり、といった手間を面倒に思ってしまうタイプなので、“着た切りすずめ”でいいなと心が躍りました。とはいえ、1日の物語を1クールかけて描くのは簡単なことではないので、制作陣はとても大変なのではないかと思います。今現在も、緻密な脚本作りに力を注いでくださっています。

――台本を読んだ感想は?

中谷:瞬く間に物語が進んでいくので、自分が出演している云々の話ではなく、とても面白い作品だなと思いました。主軸の物語が3つあるので、それがどのように交錯していくのか。自分自身が出演していないシーンについては台本を興味深く読みましたし、「二宮さん、大沢さんが演じるとどうなるのかな」と、とても楽しみです。

――大沢さんとは『JIN-仁-』シリーズ(TBS系)以来、12年ぶりの共演です。

中谷:徹底的に役作りをされる方なので、大沢さんがお料理なさる姿はとてもセクシーなんじゃないかな、と楽しみにしています(笑)。コミカルなお役なので、どのようなトーンで声を発するのかな、というのも楽しみですね。いつお目にかかれるかなと思いながら、台本を読み進めています。

――『JIN-仁-』のイメージとは、また違うものを期待していいのでしょうか。

中谷:もう、まったく異なります。ちょっと驚かれるんじゃないですかね? 大沢さんのイメージが、音を立てて崩壊していくような役柄です(笑)。レストランチームの面々とのやり取りが面白いので、「これを大沢さんがなさるんだ」と驚きました。

――初共演となる二宮さんのお芝居の印象についても聞かせてください。

中谷:どうしたらあんなふうに自然にお芝居ができるのかな、と思いますよね。どこでスイッチを入れているのか、それとも入れていないのか。現場でちょっと観察したいなと思っています。

――ちなみに、中谷さんのスイッチが入る瞬間は?

中谷:できれば家でゴロゴロしていたいので、仕事が始まるたびに「行きたくない」と思いながら現場に向かうんです(笑)。新学期が始まる感じといいますか、なんとなく行きたくないんですね。雨が降ったらいいなとか、嵐になったらいいなとか考えていて、本当に雪が降ったこともありました(笑)。それくらい初日を恐れているのですがですけれども、始まったらきっと楽しめるのではないかなと思っています。どうしても仕事中は過剰にアドレナリンが出てしまうので、今回はスイッチを入れないで、二宮さんのように力まずに本番に臨むようにしたいです。

――3人で主演を務めることについては、どんなお気持ちですか?

中谷:ひとりで背負うドラマよりも、睡眠時間が“3分の2”多いなと思いました。それが一番嬉しいところです(笑)。

――(笑)。“ひとりじゃない”という心強さも?

中谷:それもありますね。あとは「お隣の様子はどうなっているんだろう?」とのぞき見したくなる感じです。同じ作品ですがバラバラに撮影が進んでいくので、「お芝居のトーンを少しお勉強させていただいた方がいいのではないか」とプロデューサーの成河(広明)さんにご提案したところ、「見ない方がいい」と。むしろ、各々の物語が別のドラマのように始まった方がいいとおっしゃっていました。

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