『らんまん』未来へと繋いだ“想い” 宮﨑あおいの本編出演に“千鶴役”松坂慶子の再登場も
9月22日に放送された『あさイチ』(NHK総合)に神木隆之介が出演。自身が主演を務めるNHK連続テレビ小説『らんまん』の最終週に向け、「ここからまた新たな始まりとしてスタートする」と予告した。その言葉通り、最終週初日の放送では、万太郎(神木隆之介)と寿恵子(浜辺美波)の大泉での新たな暮らしがスタートする。慣れ親しんだ場所で晩年を過ごす……というのが、物語においても、現実の世界においても定番中の定番。でも、全く見知らぬ土地で一からまた冒険を始めるなんて、実に万太郎と寿恵子らしい身の振り方だ。
広大な土地を前に2人は想像の翼を広げる。想像の彼方に浮かぶのは、万太郎の母・ヒサ(広末涼子)が好きだったバイカオウレンや、園子の花であるヒメスミレをはじめ、ありとあらゆる草花で季節を問わず彩られた植物の園。それを夢で終わらせるのではなく、現実のものとする切符を寿恵子は万太郎にプレゼントした。
「私もこんな冒険、びっくりですよ。でも、あなたのそばにいて一緒に駆け抜けたから私も自分の力で思いっきりやれたんです」
そして、寿恵子は「万太郎さん、私やり遂げました」と晴れやかな顔で告げた。この場所を彼女は冒険の終着点に選んだのである。最終週のタイトルは「スエコザサ」。万太郎のモデルになった植物学者・牧野富太郎が命名した笹の名前だ。その経緯を知っていると、今回のタイトルを見ただけで思わず涙が溢れそうになる。
しかし、オープニングを挟んで描かれたのは、想像しているよりもさらに先の未来。万太郎も寿恵子も務めを果たし終え、園子の元へ旅立った後の昭和33年(1958年)夏の出来事だ。ここで多くの視聴者が待ち望んでいた、本作のナレーションを務める宮﨑あおいがサプライズ登場となった。