『ヒップタッチの女王』ハン・ジミンらが事件の核心に迫る イェブンの母親と関係が?

『ヒップタッチの女王』事件の核心に迫る

 事件が核心へと迫りゆくシリアス展開が濃くなるにつれ、イェブンの親友で町の姉御分ペ・オッキ(チュ・ミンギョン)と、舎弟のキム・ヨンミョン(キム・ヨンミョン)のコメディパートが息抜きになる。今回は、祭りのカラオケ大会で、オッキ&ヨンミョンが「私の耳にイセエビ」にあわせて激しく妖艶なダンスシーンを繰り広げ、笑いを提供してくれた。ヨンミョンがフランス語教師だったという事実にも驚いたが、「エビエビエビ」と連呼するヨンミョンの激しいダンスにポテンシャルの高さを感じて、彼の知らない一面がもっと見たくなる。演じているのは、キム・ヨンミョンその人で、コメディアンとして活躍中だ。彼の爆笑を誘う様子に、次は何を見せてくれるのか、どんな姿を隠しているのか、とヨンミョン待ちをしてしまう。

 もう一組のコメディ担当である、イェブンの叔母チョン・ヒョノクによる「火の粉」のはじける“ヒョノクダンス”を見て、「イタい!」と顔面で表現してその場から逃げていくヒョノクの初恋相手のムジン警察署強力班長、ウォン・ジョンムク(キム・ヒウォン)。慌てて後を追うヒョノクとジョンムクによる、『二十五、二十一』のパロディ『五十五、五十一』が展開される。ヒョノクとジョンムクは、ようやく互いの気持ちが通じ合うところまできた。30年の月日をかけて晴れて結ばれそうなふたりを応援している。

 物語の中心となるサスペンスパートでは、第1話冒頭のイェブンの母親ミオクの自殺から始まったストーリーが、ここに来て点と点を繋げる線のようなものが浮かび上がってきた。イェブンにつらくあたる祖父ウィファンが、これまで調べてきた記事のスクラップをジョンムクに預けたことから、事件の背後にいる人物が明かされそうな気配も濃厚だ。これまでの物語の中から怪しい人物が絞られてきた今、ストーリーはクライマックスへ向けて急加速をしていくのだろう。イェブンが恋する、ムジン市へやって来たよそ者キム・ソヌ(スホ)が、これまでの含みを持たせた言動で、ミスリードしているのだろうという考察もしてきたが、彼に真犯人フラグが立ってしまうのだろうか。事件の行方とともに、3組の恋愛の行方や事件解決後のイェブンとグァンシクの超能力の行方など、いろいろなことの続きがどう進んでいくのか次回が待ち遠しい。

■配信情報
『ヒップタッチの女王』
Netflixにて配信中
出演:ハン・ジミン、イ・ミンギ、スホ
原作・制作:キム・ソギュン、イ・ナムギュ、オ・ボヒョン、キム・ダヒ
(写真はJTBC公式サイトより)

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