『らんまん』鉄道事業創始者の2人が揃い踏み 寿恵子の店は“第2のクサ長屋”に
一方、図鑑は完成間近だというのに、万太郎は浮かない表情。そこには寿恵子をはじめ、大勢の人に支えられてきたからこその重圧があった。もとより植物学に通ずる人だけではなく、市井の人々に自分が作った図鑑が届き、愛されるのか。万太郎は「ちくっと怖い」と助手の虎鉄(濱田龍臣)に本音を吐露する。彼が理想とするのは、「この国の誰もがこの図鑑を傍らに草花を友にする」未来。その先に、人が花を愛でるように人を愛する、争いとは無縁の社会がある。しかし、明治から大正、昭和と時代が移り変わる中で、日本は戦争へと向かっていく。万太郎はどこかでその色を感じ取っているからこそ、不安が生まれるのではないだろうか。
標本の完成が近づく万太郎は、少し怖いと弱気になっていました。
「この図鑑は…愛されるじゃろうか」#朝ドラらんまん#神木隆之介 #濱田龍臣 pic.twitter.com/YYkeTE4kO5
— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) September 10, 2023
自分の足で歩き、自分の目で確かめ、その土地の豊かさを知り、愛する。現代を生きる私たちも学ぶべきところがたくさんある夫婦の到達点はもうすぐそこだ。
■放送情報
NHK連続テレビ小説『らんまん』【全130回(全26週)】
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:神木隆之介、浜辺美波、志尊淳、佐久間由衣ほか
作:長田育恵
語り:宮﨑あおい
音楽:阿部海太郎
主題歌:あいみょん
制作統括:松川博敬
プロデューサー:板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
演出:渡邊良雄、津田温子、深川貴志ほか
写真提供=NHK