『ヒップタッチの女王』は人気ドラマのパロディ満載 EXO スホの怪しさはミスリード?

『ヒップタッチの女王』はパロディ満載!

 Netflixで配信中の『ヒップタッチの女王』が好評だ。主演は『私たちのブルース』のハン・ジミンと、『私の解放日誌』のイ・ミンギで、配信後よりNetflixの「今日のTV番組TOP10」の常連で、グローバルTOP10(非英語シリーズ)入りも果たしている。

 主人公のハン・ジミンが演じる獣医師のポン・イェブンは、高校生の時に母親を亡くし、叔母ヒョノク(パク・ソンヨン)と祖父チョン・ウィファン(ヤン・ジェソン)と共にのどかな田舎のムジン市で獣医を営み暮らしてきた。ある日、牛の治療に訪れた先で、宇宙から飛来した巨大な光がイェブンと、牛の飼い主であるチョン・グァンシク(パク・ノシク)を包み込む。その光に包み込まれる前に牛のお尻を触っていたイェブンと、牛の足を触っていたグァンシクは、それぞれお尻と足を触れば過去が見えるサイコメトラーとなってしまう。

 イェブンは、その能力を活かし動物たちの記憶を読み、次々に病気を治して医院は大繁盛する。一方のグァンシクは、女性たちの心理を読んでモテモテになっていた。ソウルからムジン市へ飛ばされた刑事ムン・ジャンヨル(イ・ミンギ)は、手柄を立ててソウルに戻るために、イェブンのサイコメトリーを使って捜査をすることにする。

 第1話~第4話では、イェブンとジャンヨルのコンビによって事件がどんどん解決されていき、初対面では悪印象だった2人が信頼関係を築いていくまでと、町の人々の関係性が描かれた。中でも、ムジン市に新たにやって来た、キム・ソヌ(スホ/EXO)に恋するイェブンの姿と、得体のしれない“何か”があるに違いないと含みを持たせるソヌが「抱えているもの」が気になる展開となった。

 続く第5話は、人気BJ・SIAがレインコートを着た謎の男に殺害されるところから始まる。イェブンとジャンヨルのコンビが解決していく一つ一つの事件と、SIAが殺害された事件がここから繋がっていくのだろう。これまでの物語の中で、イェブンの祖父ウィファンが、ムジン市の国会議員チャ・ジュマン(イ・スンジュン)を怪しみ、探っていることがわかった。ジュマンは、第1話冒頭でイェブンの母が亡くなった時に側にいた人物だ。彼がこのレインコートの男でもおかしくないだろう。

 ほかにも、レインコートの男ではないかと疑わしい人物が、イェブンが恋するソヌだ。ソヌは、イェブンの近くに越してきたときも、なにやら怪しい様子であった。ソヌに関しては、ミスリードであってほしいが……。

 一方、イェブンは飼い犬の虐待をしていた男をサイコメトリーで探し出すのだが、この“豆腐”(イェブンがつけた犬の名前)の演技が素晴らしい。飼い主を守る姿と、飼い主が自分への愛情がないことを知った豆腐の眼差しに胸が苦しくなる。

 さらに、町で起きた下着泥棒を捕まえるために、ジャンヨルのお尻を触り過去を見たイェブンは、ジャンヨルがかわいがっていた若者との悲しい過去を知ることになる。第6話では、その男スンギル(チェ・ジヒョク)がジャンヨルの目の前に現れる。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「海外ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる