現役女子大生が選ぶ『ONE PIECE』の上司にしたいキャラ5選 共通点は“アメとムチ”?

『ONE PIECE』上司にしたいキャラ5選

 もしも『ONE PIECE』のキャラクターが現実の世界に存在したら? アニメファンなら誰もがこの妄想をしたことがあるのではないだろうか。

 「冒険」「友情」「成長」、そして「夢の追求」といったジャンプの王道的なテーマを描きながら、多様な背景を持つキャラクターが登場する本作は、国境を越えて多くの人たちに評価され、愛されてきた。今回は、そんな本作に登場する個性豊かなキャラクターたちの魅力を“現役女子大生が選ぶ上司にしたいキャラ”という視点から読み解いていきたい。

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ナミ

 「麦わらの一味」の中で誰を上司にしたいかを考えた時に真っ先に候補に挙がったのが、ナミとニコ・ロビンだった。

 その中でナミを選んだ理由は、商談や協力関係の構築において優れた「交渉力」と「説得力」を持っているところにある。それに加えて、一味の中でもツッコミ役に回っているところや、普段は気が強い印象が強いのに実は仲間思いなところも“上司”としてのポイントが高い。きっとナミが上司だったら、「アメとムチ」を使った的確な指導でメンバーそれぞれの能力を最大限に引き出し、チーム全体のパフォーマンス向上に繋げることができるだろう。

 一方で、「麦わらの一味」の男性キャラは、なぜか候補に挙がらなかった。その理由の1つに、”得意分野がハッキリしているキャラ”が多いことも関係しているのかもしれない。コックのサンジ、医者のトニートニー・チョッパー、メカに強いフランキー、変態紳士な音楽家・ブルック、そして、自由すぎる船長のルフィなど個々の魅力は高いが、現実世界で全体をバランスよく統括する上司としての適性には欠けているのだ。

シャンクス

 数ある男性キャラの中で、一番現実世界にいるのが想像できる理想の上司は、「赤髪海賊団」のシャンクスだった。このテーマについて思い浮かべる際に、真っ先にシャンクスを想起した者も多かったのではないだろか。

 『ONE PIECE』ファンなら誰もが知っている「自分の大切な麦わら帽子をルフィに預ける」名シーンからも分かるように、シャンクスの魅力は、「器の大きさ」と「仲間思い」な性格に現れている。しかし、ここでいう“仲間思い”には、優しさだけでなく“厳しさ”という意味も込められているのを忘れてはいけない。

 ルフィにとってのシャンクスは、海賊の楽しさと厳しさを教えてくれた“理想の海賊”である。つまり、主人公であるルフィが、シャンクスのような海賊像を追い求めているように、作品を楽しむ私たちにとっても、シャンクスは自然な形で惹かれる「理想の大人」なのだ。

エンポリオ・イワンコフ

 個人的に私が一番推したいキャラは、「カマバッカ王国」女王のエンポリオ・イワンコフだ。奇抜な見た目や、オネエ言葉など、作品の中でもかなりクセの強い人物ではあるが、ホルモンを自在に操る“ホルホルの実”でこれまで多くの国や人を救ってきた「実力者」でもある。

 イワンコフは、性別を好きに変えることができる特異な存在として描かれており、性別や種族、血統を超えてすべての人々が平等であるべきだという信念を抱いている。そのため、非常に高い「共感力」と「統率力」を持ち、ハイテンションでふざけ倒す時と、冷静に状況を判断する時とでも異なる側面を持っている。

 また、妄想の話になるが、イワンコフが上司の会社で働き、「疲れた」と言おうものなら、「テンションホルモン」を容赦無く投与されてしまいそうなのが少し怖い。作中でも、ルフィに注入している描写があったが、“一時的に肉体の限界を精神が上回っている”状態だった。もし、私がイワンコフの元で働く機会があっても、マイナス発言には厳重に注意しようと思う。

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