志尊淳、『らんまん』から10月期連ドラ主演と躍進続く 山田裕貴ら“同期”と次のステージへ

志尊淳、『らんまん』連ドラ主演と躍進続く

 現在放送中の『らんまん』(NHK総合)に志尊淳演じる井上竹雄が再登場。久しぶりの竹雄の姿にSNSでは「竹雄ロスが埋められた!」という反応も見られた。万太郎の従者でありながら、時には万太郎(神木隆之介)のことを引っ張っていくような頼もしさを見せた竹雄は、特に万太郎が東京大学に来た頃には、なくてはならないキャラクターだった。そんな竹雄を演じた志尊の勢いが止まらない。

 志尊はワタナベエンターテインメントの養成所に入学すると、すぐに頭角を現し、ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンの向日岳人役で俳優デビュー。その後、ワタナベエンターテインメントに所属する男性若手俳優集団・「D-BOYS」のメンバーとなった。この「D-BOYS」には、現メンバーとして志尊だけではなく、最近ではドラマ『霊媒探偵・城塚翡翠』(日本テレビ系)で清原果耶のバディを務めた瀬戸康史や、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』(2023年)、『キングダム 運命の炎』(2023年)など出演映画が続々と公開されている山田裕貴ら、今やドラマや映画には欠かせない俳優陣が名を連ねている。「D-BOYS」としてまとまって活動することは少なかったが、志尊はこのような同世代の俳優が多くいる中で刺激を受け、互いに切磋琢磨し合いながら演技力を磨いていったのだろう。

志尊淳になぜオファーが殺到するのか? 『女子的生活』から『半分、青い。』まで、その演技を考察

俳優・志尊淳が絶好調だ。NHKの朝ドラ『半分、青い。』で、ヒロインの楡野鈴愛(永野芽郁)とともに漫画家を目指す“ボクテ”を演じた…

 その成果が存分に発揮されているといっても過言ではないくらい、これまで志尊が演じてきた役柄は幅広い。『烈車戦隊トッキュウジャー』(2022年/テレビ朝日系)で演じたのは何事にも真っ直ぐで全力なライト/トッキュウ1号。このライトは時々、危なっかしいところも見せるが戦隊ものにおけるレッドらしく、明るく、元気で、自然と周りを引っ張っていけるリーダー的存在であった。また、『きみはペット』(2017年/フジテレビ系)では、スミレ(入山法子)と一緒に暮らす合田武志(通称:モモ)を好演。愛らしい表情とたまに見せる切ない表情のバランスが絶妙で、つい気を許してお願いごとを聞いてしまいそうなペットのモモに心を奪われた人は多かったのではないだろうか。

 さらに『女子的生活』(2018年/NHK総合)では、ファストファッション会社で働く美人OL・小川みきを演じた。みきは、実は本名が小川幹生という男性で、恋愛対象は女性というトランスジェンダーという難役。だが志尊は見事にこれを演じ切り、第73回文化庁芸術祭賞テレビ・ドラマ部門で放送個人賞を受賞するなど高い評価を受けた。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アクター分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる