明日からまた頑張れる! “お仕事”をテーマにしたNetflixオススメ韓国ドラマ5選

Netflix配信中の韓国お仕事ドラマ5選

 Netflixで配信されている韓国ドラマには、主人公が仕事に情熱を傾けるお仕事ドラマがたくさんある。主人公の奮闘ぶりを楽しむほか、業界の裏側を垣間見ることができるところも興味深い。

 今回は「ドラマを観て、仕事へのモチベーションを高めたい!」と思っている人に向けて、現在Netflixで配信中のオススメお仕事ドラマ5選を紹介したい。(以下、一部ネタバレあり)

『ミセン-未生-』

 最初におすすめしたいのは『ミセン-未生-』だ。2014年に放送された作品だが、好きなお仕事ドラマの一つとして挙げる人が多い。

 物語は、囲碁の天才といわれ、プロ棋士として将来を嘱望されていたチャン・グレ(イム・シワン)が夢を絶たれ、母親のコネで総合商社に入社し、サラリーマンとして成長していく姿を描いている。グレの上司となるオ・サンシク(イ・ソンミン)や同僚のアン・ヨンイ(カン・ソラ)らとの交流、仕事での失敗と成功を繰り返すビジネスパーソンのリアルな日常に感情移入する人も多いだろう。

 何しろ主人公のグレを演じるイム・シワンの透明さが良い。近年は、映画『非常宣言』やNetflix映画『スマホを落としただけなのに』で新境地を開いているシワンだが、本作ではアルバイト経験しかない青年が、サラリーマンとして着実に成長する姿をみずみずしく演じている。

 そしてグレの上司で、仕事一筋のオ課長(のちの次長)を演じるイ・ソンミンがとても魅力的だ。この作品はグレの成長を描いていくと同時に、中間管理職の苦労やつらさも丁寧に描いているところが特徴の一つ。短気だが部下思いで不正を断固として拒否するオ課長は、この物語の中でもう一人の主人公だと言っていいかもしれない。

 プロ棋士を目指すも夢破れ、サラリーマンとして頑張るしか道がないグレの姿を視聴者はハラハラしながら見守ることになる。そして当初はコネで入社したグレを好ましく思っていなかったオ課長が、グレの能力と魅力に気付き、一人前の商社マンに育てようと奮闘する姿を、自分と重ね合わせて応援する人もいるだろう。仕事にひたむきになれる素晴らしさを教えてくれる貴重なお仕事ドラマだ。

『恋愛ワードを入力してください~Search WWW~』

 韓国インターネット業界のツートップ、バロとユニコーンを舞台に、ぺ・タミ(イム・スジョン)、チャ・ヒョン(イ・ダヒ)、ソン・ガギョン(チョン・ヘジン)という3人の女性が直面する仕事と恋愛を描いていく『恋愛ワードを入力してください~Search WWW~』。

 タミは年下男子のパク・モゴン(チャン・ギヨン)、ヒョンは無名の俳優ソル・ジファン(イ・ジェウク)、ガギョンは政略結婚をした夫のオ・ジヌ(チ・スンヒョン)との恋愛模様を描く一方で、インターネット業界で働く人たちの奮闘を丁寧にみせるお仕事ドラマとして、非常に見どころのある作品だ。

 タミはインターネット業界のトップ、ユニコーンでサービス戦略本部長として実績を残してきたが、理不尽な理由で解雇されてしまう。このことが理由で、長年仕事のパートナーとしてタミが尊敬してきたガギョンとの間に亀裂が生じる。そんなタミは業界2位のバロにチーム長としてスカウトされ、転職。そこで同僚となったヒョンとぶつかりながらも、業界1位のユニコーンを倒すべく力を合わせるようになる。

 なにしろ主人公の3人の女性がカッコよくて美しい。タミのビジネスに対する情熱と判断力、短気だが情に厚くビジネスのひらめきがあるヒョン、3人の中では唯一既婚者で、着実にキャリアを積んできたのに、財閥御曹司と結婚したため姑のいいなりになってるガギョンが、それぞれの持ち味を存分に発揮している。

 インターネット業界で働く人々の緊張感ある日常と、ほんの少しの判断ミスが大きな失敗を引き起こしてしまう現実。それでも、企画が成功したときに得られる高揚感が何にも代えられない華やかな世界を3人の女性たちが全力でみせてくれる。

『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』

 ラブコメの女王として知られるパク・ミニョンが、『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』では、気象庁に勤務し、史上最年少で課長に昇進したエリート気象予報官、チン・ハギョンを演じている。後輩の気象予報官イ・シウ(ソン・ガン)、ハギョンの元婚約者ハン・ギジュン(ユン・パク)、シウの元彼女チェ・ユジン(ユラ)の四角関係が描かれ、ハギョンとシウのキスシーンが多いドラマとしても話題となった。

 タイトルどおり恋愛ドラマの要素が濃い内容だが、韓国の気象庁で働く人々を丁寧に描いている。

 毎日の天気予報をどのようにして決めているのか、予報がはずれると国民からどのようなバッシングを受けるのか、台風の季節は休みを取ることもままならない気象予報官が背負う責任の重さなど、意外なほど……と言っては失礼だが、お仕事ドラマとしても見応えがある。

 特に後半、大型台風にみまわれる状況下で、複数のシナリオを用意して対応する気象庁の人々の奮闘ぶりは興味深い。私たちの生活は、こうやって頑張っている人たちがいるからこそ支えられているのだと改めて思った。各話のタイトルに気象用語が使われているところも面白く、ストーリー展開にうまくリンクしている脚本も見事だ。

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