『生まれ変わってもよろしく』シン・ヘソンの壮絶な演技 最終回で描かれたそれぞれの選択
Netflixで配信中の『生まれ変わってもよろしく』が7月23日に最終回を迎えた。1000年を巡る輪廻転生のラブロマンスを演じきった主演のシン・ヘソンが、クライマックスで見せた気迫溢れる壮絶演技を、アン・ボヒョンが強い絆でガッチリと受け止めたーー。
第11話と最終回の第12話は、シン・ヘソン演じるパン・ジウムが、1000年前からの記憶を持ちながら輪廻転生を繰り返してきた秘密がついに明かされた。ジウムは、カン・ミンギ(イ・チェミン)が持っていた巫鈴(ムリョン)に触れ、転生が始まった1000年前の1回目の人生の記憶を部分的に見て、ソハ(アン・ボヒョン)がジウムの18回目の人生の妹ユン・チョウォン(ハ・ユンギョン)を殺めたと思い込み苦しんでいた。ジウムは、ミンギのもとに前世の記憶を見ることができる巫鈴を返しに行くが、ミンギから1回目の記憶の中でミンギは何をしていたかと問われる。ジウムの答えを聞いたミンギは、ジウムに1回目の人生の全てを巫鈴で見るようにと告げられる。
ここからジウムの1回目の人生が描かれるのだが、前世のソハであるハニャのイケメンぶりに気持ちが高鳴ってしょうがない。アン・ボヒョンが時代劇で活躍する姿を見せてくれるのは、本作が2作目。2017年の『マイ・オンリー・ラブソング』では、姫の護衛武士ムミョン役を演じている。長髪に黒の護衛武士姿で、勇ましい剣捌きを披露するムミョン。身分が低く、言葉を発さない彼の心の声はおしゃべりで、豊富なアン・ボヒョンのナレーションを愉しむことができる。そして、待ちに待ったムミョンの肉声が聞けるシーンが最後にあるのだが、愛する姫に向かって一言だけ愛の言葉を発する姿が愛おしい。
本作では、ムミョンをアップデートしたような、髪をひとまとめにしたハニャの濃紺韓服姿が麗しい。子供と遊ぶ姿やジウムとのやり取りに、ハートをわしづかみにされてキュンキュンする。ハニャの言動を見ると、1回目の人生でもジウムとソハは、想い合っていたことがわかり、1000年の時を経て巡り会えたことに心がじんわりと温かくなる。
ジウムが輪廻転生の記憶を持つきっかけとなった事件の全容がわかり、ジウムは輪廻転生の記憶を失くし、19回目の人生を生きるかの選択を迫られる。愛するソハや、妹チョウォンらを忘れたくないジウムは悩み苦しむ。そんなジウムの姿を見たソハは、ジウムが忘れてしまっても、自分たちがジウムに寄り添っていくと告げる。「パン・ジウムを1人にさせない。今度は俺が会いに行く」とペアリングを渡し、ジウムの指にはめるソハ。ジウムの不安をソハが包み込む姿は、ソハが不安だったときに優しく包み込んだジウムのよう。2人は互いに寄り添い合い、癒し合い、優しく包み合う。序盤から中盤までは、不安そうでおどおどするソハを、ジウムが1000年の魂の記憶を持つ深く広い海のような包容力で包み込み、中盤からは押し寄せる記憶で混乱するジウムを、ソハがゆるぎない愛で強く包み込む。