『君たちはどう生きるか』トロント国際映画祭のオープニング上映作品に 邦画初の選出
宮﨑駿監督作『君たちはどう生きるか』が、第48回トロント国際映画祭のオープニング上映作品に決定した。
本作は、宮﨑監督の10年ぶりとなる最新作。公開から4日間で、2001年公開の同監督作品『千と千尋の神隠し』の初動4日間の興行収入を超え、観客動員135万人、興行収入21.4億円を突破。7月26日までの公開13日間で観客動員数261万人、興行収入40.1億円を記録した。
カナダ最大の都市で毎年開催されるトロント国際映画祭は、受賞した作品が米国アカデミー賞をはじめとする主要な映画祭でも快挙を成し遂げていることから、‟アカデミー賞前哨戦“とも呼ばれている。
2002年には『千と千尋の神隠し』が第27回トロント国際映画祭に出品され、その翌年の第75回アカデミー賞で長編アニメーション映画賞を受賞。そのほか、スタジオジブリ作品では『もののけ姫』『コクリコ坂から』『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』『レッドタートル ある島の物語』が過去に出品されている。
そんなトロント国際映画祭で、本作が邦画としては初めて、アニメーション作品としては世界で初めて、オープニング上映作品に選出された。トロント国際映画祭CEOキャメロン・ベイリーは、選出理由に関して「第48回トロント国際映画祭を、偉大なる映画のアーティストの中の一人の作品によって開幕することを光栄に思います。日本ではすでに傑作として賞賛されている宮﨑駿の新作は、喪失と愛というシンプルなストーリーから始まり驚異的な想像の作品に昇華されています。トロントの観客が、そのミステリアスな作品に出会うことが楽しみであり、唯一無二の斬新な体験をお約束します」とコメントした。
第48回トロント国際映画祭は、9月7日から9月17日まで(現地時間)の11日間開催され、オープニング作品の上映は映画祭初日となる9月7日にロイ・トンプソン・ホールにて行われる。
■公開情報
『君たちはどう生きるか』
全国公開中
原作・脚本・監督:宮﨑駿
主題歌:米津玄師「地球儀」
製作:スタジオジブリ
配給:東宝
©2023 Studio Ghibli