山時聡真が語る、俳優業を“天職”と感じた理由 『最高の教師』で念願の学園ドラマに挑戦

山時聡真が語る、俳優業を天職と感じた理由

 衝撃の第1話が大きな話題になっている『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系/以下『最高の教師』)。第2話でキーマンとなる生徒・瓜生陽介を演じるのは、宮﨑駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』で主人公・牧眞人役に抜擢された山時聡真だ。「念願だった」という学園ドラマのレギュラーキャストを務める山時に、同世代が集まる撮影現場で感じていることや、俳優業への思いを聞いた。

プロデューサーからの「任せた」という言葉が意気に

 『最高の教師』は、SNSが発達し、生徒の生活領域を把握することが不可能となった現在、そして生徒を叱ればパワハラと言われ、悩みを聞こうとすればモラハラと糾弾される今の時代を鑑み、生徒に寄り添うことを諦めた一人の教師・九条里奈(松岡茉優)の思いを描いた物語。山時は、九条が担任をする3年D組の生徒・瓜生陽介を演じる。

「瓜生は、周りを気にしながら空気を読める人間。自分の弱みを見せたくないところは、きっとほとんどの人がそうだと思うので、視聴者にとっても感情移入できるキャラクターなのかなと思いました。第2話では瓜生のいろいろな部分が見えると思いますが、弱さが一つのキーワードになってきます」

 山時にとって、学園ドラマのレギュラー出演は、俳優を志したときから、一つの大きな目標だったという。

「昔から学園ドラマが大好きで、いろいろな作品を観てきました。事務所の先輩である菅田将暉さんが出演されていた『35歳の高校生』(日本テレビ系)や、今作とプロデューサーと監督が一緒の『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)も全話観ていました。だからこそ、自分も絶対出たいなと思っていましたし、いま高校3年生なのですが、リアルな高校生のうちに学園ドラマをやりたいという目標もあったんです。現実の高校生活と、もう一つの学校がリンクするのも面白いし、実際に学生だからこそ、感じるものもあると思っていました」

 『3年A組』でプロデューサーを務めた福井雄太と、監督の鈴木勇馬は、本作でもタッグを組んでいる。山時はこの2人とは、情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)内で放送されたTVドラマ『サヨウナラのその前に』で作品を共にしている。

「前回ご一緒したことで、今回の作品も声を掛けていただきました。そこで福井プロデューサーと鈴木監督から『任せたから、頼むぞ』って言ってもらえたんです。第2話は出演シーンが多く、チャレンジングな回で、自分ではとても不安でした。でも福井さんから励みになる言葉をいただいたことで『きっとできる』と思えて、なんとか乗り越えることができました」

 生徒役には、15歳から22歳まで、すでに第一線級で活躍している俳優もいる。山時はほぼ中間にあたる18歳という年齢だ。

「これまでは年齢が上の方とご一緒することが多かったのですが、今回は年齢がバラバラな方たちと同級生を演じるわけで、変な違和感があってはいけないと思って、プロデューサーと監督に皆さんとタメ語で話をしたいと相談したんです。そのとき、(星崎透役の)奥平大兼さんもいたのですが、『全然タメ語でいいよ』と言ってくれて。(相楽琉偉役の)加藤清史郎さんも『バンバン使って! 逆に使ってくれない方が気持ち悪いよ』と賛成してくれました。優しい方たちばかりで、クラスにグッと馴染めたような気がしました」

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