『D.P』『生まれ変わってもよろしく』など、Netflixで配信中のウェブトゥーン原作ドラマ5選

ウェブトゥーン原作Netflix配信ドラマ

 Netflixで大人気のウェブトゥーンが原作の韓国ドラマ。ウェブトゥーンとは、韓国発のデジタルコミック、ウェブコミックの一種で、縦スクロールが主流となっているウェブ漫画のこと。近年、スマートフォンやパソコンにて国際的にも人気が出ている。今回は、数多くあるNetflixウェブトゥーンが原作のドラマの中でも、原作の良さを見事に落とし込んだ、至高の作品5選を紹介する。

『生まれ変わってもよろしく』

生まれ変わってもよろしく | オフィシャル予告編 | Netflix

 何度も転生を重ね、パン・ジウムとして19回目の人生を生きる女性。短く終わってしまった18回目の人生で出会った初恋の相手を忘れられず、大人になった彼との再会を目指し、前世からの運命の恋を探す転生ラブロマンス『生まれ変わってもよろしく』。

 原作漫画はNAVERで2020年から2022年まで連載。高評価の上、日本をはじめ世界中で翻訳され、グローバル累積ビューが7億回を記録した。ドラマ版での、とことんビジュアルのシンクロ率にこだわった映像は必見だ。

『生まれ変わってもよろしく』(tvN公式サイトより)

 主演を務めるのは、作品ごとに別人に見えると演技力に定評がある、シン・ヘソンとアン・ボヒョンの“実力派”コンビ。シン・ヘソンは、些細な仕草と次から次へと変化する表情演技によって天真爛漫で魅力的なジウムを演じている。アン・ボヒョンは、細身で爽やかなソハのビジュアルに寄せるため、8kgも減量し、原作ファンからのネガティブな反応を一蹴した。

 また、登場人物たちの性別、職業などの設定が原作とドラマ版では異なり、ドラマ版オリジナルの魅力が生まれている。原作もドラマもどちらも楽しめる工夫がされているのも見どころの一つとなっている。

『配達人〜終末の救世主〜』

『配達人 ~終末の救世主~』予告編 - Netflix

 深刻な大気汚染により荒廃した未来の世界を舞台にした『配達人〜終末の救世主〜』。人類生存の鍵は、現代とは大きく異なる存在価値をもつ、“配達人”たちが握っていた。

 原作は、2016年から2019年まで連載された『Black Knight(英題)』。緻密なストーリー性とカタルシスを存分に感じさせるアクションに定評のあるチョ・ウィソクが監督と脚本を担当。主演のキム・ウビン演じる配達人“5-8”と砂漠化した世界を牛耳るリュ・ソク率いるチョンミョングループとの争いを中心に、圧巻のバトルアクションを交えてストーリーが繰り広げられる。また、登場人物それぞれに考えと思惑があり、交錯する人間ドラマも目が離せない。

Netflixシリーズ『配達人 ~終末の救世主~』独占配信中

 ストーリーだけでなく、最新の視覚効果技術とVFXを駆使した演出も必見。砂漠化した世界の街並みは、完全なる異世界というわけではなく、光化門やロッテワールドタワー、江南など実際の韓国の街並みをベースに細部まで作り込まれている。現実世界とVFXによる街並みの対比も見どころ。VFXは、韓国有数のVFXスタジオであるWestworldチームが担当。この“終末世界”'を作り上げるため、ポストプロダクションで10カ月以上かけてホコリの粒ひとつひとつまで入念に作り込み、酸素マスクなしでは屋外で活動することもできない世界を描いている。

 また、モンゴルや中国で黄砂や砂嵐のデータを集め、気象現象を視覚的にどう演出するかを研究するだけでなく、硬い岩と細かい砂からなる砂漠の質感描写を参考にしたという徹底ぶり。細部までこだわり抜いた映像描写とキャスト陣のアクションが、決して“ありえない未来ではない”という気候変動などに対する問題を提起し、危機感とリアルさを表現している。これらのことから洗練さとリアルさが絶妙な映像美も必見である。

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