『生まれ変わってもよろしく』“釜山男子”アン・ボヒョンに胸キュン 4人の恋の行方は?

『生まれ変わってもよろしく』ソハに胸キュン

 アン・ボヒョンには、こんなにかわいい顔もあるのかーー。

 Netflixで配信中の転生ロマンス『生まれ変わってもよろしく』が面白い。韓国第2の都市・釜山出身の男性は「釜山男子」と呼ばれ、イケメン率が高く、男気がある一方、甘い言葉は苦手で素っ気ないと言われている。釜山男子には、BTSのジョングクとジミン、チャン・ヒョク、ナムジュヒョク、コン・ユ、イ・ジュンギ、カン・ハヌルと錚々たる人気スターが勢ぞろい。そして、本作の主演を務めるアン・ボヒョンも釜山男子だ。イケメンなのは言わずもがな、これまでのアン・ボヒョンの出演作は、男らしく素っ気ない釜山男子そのもののような役が多かったのではないだろうか。187センチの長身と鍛えぬいた肉体美のシャワーシーンも恒例で、とにかく“カッコいい”姿を見せてきた俳優だ。

 本作では、その男らしい“釜山男子”アン・ボヒョンが、隠し玉のような繊細さとかわいさを連続で繰り出してくるのだから、そのギャップがたまらない。アン・ボヒョンが演じるムン・ソハと、ヒロインのシン・ヘソンが演じるパン・ジウムの2人を中心とした、前世からの繋がりのある人々のラブストーリーとヒューマンドラマをミックスさせた本作。ジウムは前世の記憶を持ち、転生を繰り返す女性として、18回目の人生でソハと出会った。しかし、ソハと同乗していた車が事故に遭い、18回目の人生は終了。そして、19回目の人生でジウムは、ソハのもとに現れる。そこから、ジウムの猛アタックにより、ソハはジウムに陥落するのだが、この2人が攻防を繰り広げるときのアン・ボヒョンがすこぶるかわいい! ぐいぐいと迫って来るジウムにタジタジになり、やがて惹かれていき、ついには彼女に甘えるようになるのだが、その姿はまさに大型犬がご主人様に甘えるようなのだ。

 第9話、第10話では、ついにジウムがソハに向かって、自分は初恋の相手ユン・ジュウォン(キム・シア)の生まれ変わりだということを告げたのだが、そのシーンの美しさにウットリしてしまった。ジウムは、ソハが過去の自動車事故に隠された陰謀の真実を知り、落ち込む姿を見て、自分がジュウォンだったことをソハに告げ、ソハの誕生日に送ったプレゼントの宝箱を開ける鍵のありかを教える。さらに、宝箱を開けたあとに読むようにと手紙を渡す。ジウムの言葉に半信半疑のソハだったが、これまでのジウムの言動や行動にジュウォンの面影が重なっていたことを思い出し、宝箱を開ける。するとそこには、ジュウォンの前世について記された本が入っていたのだった。そして、ジウムから渡された手紙には、ソハとジュウォンが行くはずだった遊園地でジウムが待っていると書かれていた。

 ここで、少年時代のムン・ソハ(チョン・ヒョンジュン)とジュウォンが「僕のこと好きなの?」「ソハの誕生日に教えるね」という言葉を交わしていたシーンと、現在のジウムのジュウォンを思わせる言動が次々と重なり、観る者の胸を熱くさせる。涙をためたアン・ボヒョンの瞳は、不安と幻と奇跡を宿した少年ソハの眼差しで、震える声は少年ソハの「お姉ちゃん?」の声色だ。ジウムがジュウォンだったということを確信し、アン・ボヒョンの瞳からこぼれ落ちる涙が美しい。そして、ジュウォンだとわかったソハが最初に言った言葉は、「会いたかった」でも「嬉しい」でもなく、「ごめん」だったことが、少年ソハがジュウォンの葬式で涙を流す姿と重なり、泣きたくなる。ジウムを抱きしめ、「俺のせいで……」と泣くソハの姿に、どれだけ長い間ソハが自分を責め、苦しんでいたのかとソハを抱きしめたくなる。ジウムから「幸せでいて、ソハ」と言われて、ジウムを見つめるソハの表情は、少年の頃のままだ。アン・ボヒョンはこんな顔をするのか、と感情がジェットコースターのようになる。

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