『らんまん』万太郎は朝ドラ屈指の“名付け”人 誕生した「園子」に込められた思い
横になる寿恵子と生まれたばかりの子に万太郎が見せたのは、赤ちゃんのために採ってきたという新種の植物。それは第16週のタイトルにもなっている「コオロギラン」。後に万太郎が新種の植物として発表することになる、赤ちゃんと同じこの時はまだ名もない植物だ。小さい植物ながら、全てが備わっている。それは生きる力。小さくても、大きい命なのだ。
赤ん坊を見つめ、万太郎が命名したのは「園子」。人生にありとあらゆる草花が咲き誇るように、という願いを込めての「園」という字だ。川の字になって微笑み合う万太郎と寿恵子、そして園子。万太郎のモデルとなっている牧野富太郎の史実でも第一子には園子の名が付けられており、これは後付けにはなるが富太郎博士の業績を顕彰する施設「牧野植物園」、彼が後世に過ごすこととなる練馬にある「牧野記念庭園」を連想させる名前である。
■放送情報
NHK連続テレビ小説『らんまん』【全130回(全26週)】
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:神木隆之介、浜辺美波、志尊淳、佐久間由衣、広末涼子、松坂慶子ほか
作:長田育恵
語り:宮﨑あおい
音楽:阿部海太郎
主題歌:あいみょん
制作統括:松川博敬
プロデューサー:板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
演出:渡邊良雄、津田温子、深川貴志ほか
写真提供=NHK