スパイダーマンの“カノン”とは? 『アクロス・ザ・スパイダーバース』見どころ徹底解説
声優陣に注目
今回、実写のマーベル映画に登場する俳優さんが声の出演をしているのも話題。
グウェン・ステイシー/スパイダー・グウェンは、ディズニープラスのドラマ『ホークアイ』でケイト・ビショップを演じたヘイリー・スタインフェルド。
ミゲル・オハラ/スパイダーマン2099は、ディズニープラスのドラマ『ムーンナイト』の主役、映画『X-MEN:アポカリプス』のアポカリプス役のオスカー・アイザック。
パヴィトル・プラパカール/スパイダーマン・インディアは、映画『デッドプール』シリーズのあのタクシー運転手ドーピンダーを演じているカラン・ソーニ。
ホービー・ブラウン/スパイダーパンクは、『ブラックパンサー』のウカビ役のダニエル・カルーヤ。
マイルスの父ジェファーソンは、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の『エターナルズ』のファストス役のブライアン・タイリー・ヘンリー。
マイルスの叔父でアーロン・デイヴィス/プラウラーは、MCUで『ブレイド』を演じるマハーシャラ・アリ。
Earth-65のピーター・パーカー(スパイダー・グウェンの親友)はドラマ『ザ・ボーイズ』のヒューイ役のジャック・クエイド。
すべてのバースのジェイムソン編集長は、トビー・マグワイヤ版『スパイダーマン』3作、MCU版スパイダーマンでもジェイムソンを演じているJ・K・シモンズという布陣です!
ちなみに日本語吹替版も小野賢章さん、悠木碧さん、宮野真守さん、関智一さんら素晴らしいキャストがそろっています。本作はマルチバース物なので少し状況説明がマニアックだし、またもともとスパイダーマンはおしゃべりなので会話量が多い。したがって日本語吹替版もおすすめです(実は日本語吹替版の監修をわたくし、杉山すぴ豊が担当していますので、ちょっとプッシュしちゃいました……笑)。
これは観てからのお楽しみ部分もあるので詳しくは書きませんが、実写のスパイダーマン映画とのリンクもあります。また、レゴ(あのおもちゃのレゴです)のスパイダーマンも登場。レゴファンの度肝を抜いたデイリー・ビューグルのプレイセットの世界がスパイダーバースの1つとして紹介されています。
この言葉に注目「カノン」
本作のキーワードの一つに“カノン”という言葉があります。『スター・ウォーズ』好きの方ならピンとくるでしょうか? 『スター・ウォーズ』においては、正史ないし公式の設定みたいなことです。例えばボバ・フェットはサルラックの穴に落ちて死んだと思われていたが、その後の公式の設定(カノン)で九死に一生を得て実は助かっていた、みたいなことです。
今回の『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』では、スパイダーマンなら逃れられない運命・悲しい定めをカノンと言っています。どのバースの織田信長も本能寺で謀反にあわねばならない、とか、どのバースのバットマンも必ず身内を犯罪者によって奪われなければならないみたいなことです。果たしてスパイダーマンにとってのカノンとは? それが本作の肝となります。
いかがだったでしょうか? 『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は、そのビジュアル、アクション、そしてストーリーにおいて最高のヒーロー映画です。アニメより実写が好きという方もぜひご覧になってください。
■公開情報
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
全国公開中
監督:ホアキン・ドス・サントス、ケンプ・パワーズ、ジャスティン・K・トンプソン
脚本:フィル・ロード&クリストファー・ミラー、デヴィッド・キャラハム
声優:シャメイク・ムーア、ヘイリー・スタインフェルド、ジェイク・ジョンソン、イッサ・レイ、ジェイソン・シュワルツマン、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ルナ・ローレン・ベレス、ヨーマ・タコンヌ、オスカー・アイザック
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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