『ザ・フラッシュ』と『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』、優先すべきは?
リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、過去に戻れるなら中学生時代に戻りたい宮川が『ザ・フラッシュ』と『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』をプッシュします。
『ザ・フラッシュ』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
『ザ・フラッシュ』と『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』がまさかの同日公開! 一方は、主演のエズラ・ミラーが不祥事を起こしながらも、事前に作品を観た関係者から高評価を得て、トム・クルーズやスティーヴン・キングまでもが大絶賛したというDC映画。そしてもう一方は、マーベル映画の中で初めて本格的にマルチバースを扱った作品としても話題を呼んだ、第91回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞した『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編。映画ファン、アメコミ映画ファンにとっては、盆と正月が一緒に来たようなものだろう。
『ザ・フラッシュ』は日米同時公開となったものの、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』が本国アメリカから2週間遅れの公開となったために起こってしまったこの事態。どちらの作品も非常に優れた映画なので両作品観るのは大前提として、今回はどちらを優先すべきかを指南したい。
まず、『ザ・フラッシュ』も『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』も、できればラージフォーマットでの鑑賞をオススメしたい。アメコミ映画という共通点がある2作品だが、どちらの作品もマルチバースを扱っており、視覚的にも音響的にも様々な見どころや仕掛けがあるため、IMAX、もしくはドルビーシネマでぜひ観ていただきたい。
そこで気になるのが、映画館での上映回数や上映時間。IMAXやドルビーシネマでの上映がある都内の映画館のスケジュールをざっと見てみると、初日の6月16日(金)は、仕事帰りの社会人が観に行けるレイトショーの時間に上映されているのが、ほぼ『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』となっている。しかもこの2作品に加えて、現在は先週末の動員ランキングで1位を獲得した『リトル・マーメイド』のラージフォーマット上映も引き続き行われているため、『ザ・フラッシュ』、もしくは『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』が1日1回の上映となってしまっている劇場もちらほら……。
座席の埋まり具合を見てみると、劇場や上映時間によって少し異なるが、概ね『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の方が埋まっている。初日の興行的には『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の方に軍配が上がりそう。映画がヒットすれば上映回数や大きなスクリーンでの上映も増えるので、そういった意味では『ザ・フラッシュ』の方を先に観ておいた方がいいかもしれない。