King & Princeの演技は嵐やSMAPとも並ぶ　俳優業での5人の活躍を振り返る

　映画、ドラマともに主演経験の多い永瀬廉。その俳優としての実力の高さを一気に知らしめたのは、連続テレビ小説『おかえりモネ』（NHK総合）だろう。同作で永瀬は、主人公・百音（清原果耶）の幼なじみ・及川亮を熱演。最終回での涙を堪える表情は、多くの人の心に刻まれていると言っても過言ではない。

　俳優としての永瀬の魅力は、その役幅の広さにある。映画『うちの執事が言うことには』では、上流階級である名門烏丸家の若き当主・烏丸花穎。そこからガラッと雰囲気を変え、映画『弱虫ペダル』ではオタク男子ゆえに才能を開花させ自転車競技にハマっていく小野田坂道。前者はアイドルとしての永瀬のイメージに近い一方、後者に関してはキャスティング発表の際に「あまりにもイメージが違うのでは？」と思わせたのだが、その期待を見事に裏切った。

　現在放送中の日曜劇場『ラストマン－全盲の捜査官－』（TBS系）、そして11月公開の映画『法廷遊戯』と硬めなジャンルの作品が続いている永瀬。視聴者のキュンを誘った1月期ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』（TBS系）のようなラブストーリーものにも、またすぐに出演してくれることを期待したい。

　髙橋海人は、2019年に放送された『ブラック校則』（日本テレビ系）にて、Sexy Zoneの佐藤勝利が演じた小野田創楽と同じクラスの月岡中弥として、校則を変えることに奮闘。ドラマのみならず、映画化もされた。

　また『ボーイフレンド降臨！』（テレビ朝日系）では、謎の青年・アサヒとして、桜井ユキと田中みな実とともに12歳差の男女3人によるトライアングル・ラブコメディに挑戦。無防備であざとい姿で回を重ねるごとに、髙橋の魅力にハマって行った人も多いことだろう。

　『ドラゴン桜』（TBS系）なども含め、明るく朗らかな一面と、実は訳ありという一面を両立させたような役どころの印象が強い髙橋。

　そんな高橋が今挑んでいるのは、日本テレビ系の新日曜ドラマ『だが、情熱はある』のオードリー・若林正恭役だ。

　ドラマの中での若林は「みんな死んじゃえって顔をしている」と先輩芸人に指摘されるほど、表情の変化が少ないキャラクター。ふわりとした笑顔でファンを癒す髙橋海人とは真逆な役柄なのだが、違和感なく「若林さんに見える」と視聴者から太鼓判を押されるのだから見事だ。

　それぞれの芝居の歴史の一部を振り返っても、その実力の高さを感じさせるKing & Prince。5人グループとしての活動は終えてしまったものの、今後どこかでまた彼らの演技が見られることに期待したい。

■放送情報
日曜ドラマ『だが、情熱はある』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30〜放送
出演：髙橋海人（King & Prince）、森本慎太郎（SixTONES）、戸塚純貴、富田望生、三宅弘城、池津祥子、ヒコロヒー、渋谷凪咲（NMB48）、中田青渚、箭内夢菜、森本晋太郎（トンツカタン）、加賀翔（かが屋）、賀屋壮也（かが屋）、藤井隆、坂井真紀、白石加代子、光石研、薬師丸ひろ子
脚本：今井太郎
演出：狩山俊輔、伊藤彰記
プロデューサー：河野英裕、長田宙、阿利極
チーフプロデューサー：石尾純
制作協力：AX-ON
製作著作：日本テレビ
©︎日本テレビ
公式サイト：https://www.ntv.co.jp/daga-jyounetsu/
公式Twitter：@daga_jyounetsu