King & Princeの演技は嵐やSMAPとも並ぶ 俳優業での5人の活躍を振り返る

 2023年5月23日、惜しまれながらも5人体制での活動を終了したKing & Prince。

 振り返れば、2018年5月23日に「シンデレラガール」にて、まるで王子様のようなビジュアル、そして夢の世界へと誘ってくれるような甘い歌詞でデビューした彼ら。

 そこから5年間の彼らを振り返ると、グループとしての活動はもちろん、5人それぞれが芝居の仕事において主役級の役をこなしていた印象が強い。

 数多の名優を輩出してきたジャニーズだが、グループ全員が俳優としての評価を受けているグループは、そこまで多くない気がする。パッと思い浮かぶのは、国民的トップアイドルのSMAP、そして嵐。メジャーデビューから5年。彼らに比べるとキャリアの年数こそ浅いものの、引けを取らず俳優としても爪痕を残してきたKing & Prince5人の俳優としての活躍を振り返りたい。

 まず“演技の人”として多くの人の心に残っているのは、平野紫耀だろう。平野といえば、「シンデレラガール」を主題歌に起用した『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(2018年/TBS系)の神楽木晴役で一世を風靡。

King & Prince「シンデレラガール 2023」YouTube Edit

 先輩である嵐の松本潤が出演した『花より男子』(TBS系)の続編である同作。かつて爆発的な人気を集めた作品の続編とあり、放送前には不安を懸念する声も少なからずあったが、主演の杉咲花や、馳天馬を演じた中川大志らとともに『花晴れ』ブームを起こした。

 2022年には、『クロサギ』(TBS系)の主人公・黒崎高志郎を好演。2006年に放送された山下智久版への高い評価に怖気付くことなく、詐欺師を騙す詐欺師として七変化を遂げながら、視聴者の心を震わせた。

 神宮寺勇太は、デビュー前の2012年に放送された『スプラウト』(日本テレビ)でドラマデビュー。Hey! Say! JUMPの知念侑李や森川葵が出演した高校生の甘酸っぱい恋模様を描いた本作で、現SixTONESのジェシーが演じる隼人の弟・片桐航役を担った。

 デビュー後は、2019年に公開された映画『うちの執事が言うことには』に出演。主演を務めた同じグループのメンバー・永瀬廉が演じた御曹司・烏丸花穎と、同じ上流階級の一家・赤目家の御曹司であり、少々難ありな性格の赤目刻弥を演じた。

 ドラマでは、Hey! Say! JUMPの伊野尾慧が主演を務めた『准教授・高槻彰良の推察』(東海テレビ・フジテレビ系)のほか、単独初主演を務めた『受付のジョー』(日本テレビ)などで活躍。『受付のジョー』で演じた広告代理店の営業マン・城拓海は、“受付デジタル化計画”に猛反発する彼女たちのことを理解するため、受付の仕事に飛び込むという役どころ。神宮寺の持つ柔和な笑顔と豊かな表情がぴったりとハマっていた。

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 デビュー以前の2015年に『お兄ちゃん、ガチャ』(日本テレビ系)で鈴木梨央とW主演を務めた岸優太。同作で岸は、小学生の雫石ミコ(鈴木梨央)が「優しいお兄ちゃんが欲しい」という願いを込めて回した「お兄ちゃん、ガチャ」でドSな性格の“お兄ちゃん”トイ役を担当。挿入歌「お兄ちゃん、ガチャ」をキレキレに踊る姿も含めて、ジャニーズファンを中心に熱視線を集めていた記憶がある。岸優太という名前を一気に広める上では、欠かせない1作だ。

 その一方、初の単独主演作『すきすきワンワン!』(2023年/日本テレビ)では夢もなく欲もない無気力な無職の主人公・炬太郎という、若手アイドルにはなかなかない設定の役を違和感なくこなした岸。さらに、8月に公開を控える映画『Gメン』では、主役の門松勝太役に抜擢。予告からも、アツくコミカルな演技が予想され、新たな岸が見られるのではないかと期待が高まる。

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