『鬼滅の刃』『山田くん』などミステリアスな男性キャラが人気 豊作の春アニメを振り返る
大人気原作のアニメ化や期待の続編が相次ぎ、豊作だと話題を集めた2023年春アニメ。ラストスパートへと差し掛かっている作品も多く、ますます目の離せない怒涛の展開を迎えている。
今期のアニメを振り返ると、「感情が読めない」男性キャラが活躍する作品が目立つ形となった。裏があるのか、はたまた何か事情があって感情を損なっているのか。甘いマスクの裏側を想像したくなるようなミステリアスな男性キャラの覚醒シーンが、神回として持て囃されたアニメも少なくない。本稿では、春アニメで活躍している「感情が読めない」男性キャラを振り返っていこう。
『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』時透無一郎
『立志編』では、柱合会議で揉めている炭治郎をよそに「あの雲の形、何て言うんだっけ」とマイペースな発言を繰り出していた時透。しかし、今回の『刀鍛冶の里編』では時透の過去が明らかになるとともに、華奢な身体からは想像できない力強いバトルシーンで観る者を魅了した。人の命を弄ぶ上弦の伍・玉壺に対して、怒りの感情を露わにするシーンも『立志編』との違いを感じられる部分だろう。
『鬼滅の刃』時透無一郎の変化が涙を誘う 河西健吾の巧みな演じ分けが光った回想パート
フジテレビ系にて放送中のテレビアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編。現在放送されている全8話時点で一番成長が観られたのは、霞柱・時透無…
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』Season2 エラン・ケレス
エラン(強化人士4号)といえば、スレッタを“デート”に誘い出した人物としても印象深い。第1期のエランはガンダムに乗るためだけに強化された人間“強化人士”でありながら、スレッタとの交流の中で人が人を想う気持ちを知っていく。また、4号の後釜として投入された強化人士5号の「エラン・ケレス」の性格の変化に驚いたファンも多いのではないか。
『地獄楽』画眉丸
忍びとしての残虐さから「からっぽでがらんどうの感情のない人間」として揶揄されてきた画眉丸。しかしその印象は第1話であっさりと崩れ、愛妻家のヒーローとして「妻との平穏な日々」を求めて仙薬探しに参加するというギャップを見せ始める。愛妻家ゆえに妻を侮辱されると激怒し、他の女性には興味もないところも推せるポイントだ。
『地獄楽』『マッシュル-MASHLE-』にみる小林千晃の求心力 なぜ主役抜擢が続く?
アニメファンから熱烈に愛される名作となりそうな作品の放送が、続々と始まったこの春。注目のラインナップの中で、原作からすでに高い人…