『らんまん』伊礼彼方が放つ重厚な存在感 万太郎と寿恵子の関係にどんな影響を与える?

『らんまん』伊礼彼方が放つ重厚な存在感

 主人公の万太郎(神木隆之介)にとって、寿恵子(浜辺美波)を巡ってある意味ライバルになるかもしれない存在が現れた『らんまん』(NHK総合)。元薩摩藩士の実業家・高藤雅修(伊礼彼方)だ。

 外交策として「鹿鳴館」で舞踏会を開くことに懐疑的な様子を見せていた高藤だったが、寿恵子が登場するなり何かに射抜かれたような表情を見せ、その後ろ姿を目で追いかけていた。どうやら舞踏練習会に寿恵子を誘おうとしているようだ。

 高藤役を演じる伊礼は、本作が朝ドラ初出演。本作でも重厚感のある存在感を放ち、声もその風貌も洗練された紳士然としており、気品が滲む。そんな彼から繰り出される薩摩弁は、力強くもありながら無骨さはなく上品だ。その佇まいだけでとても説得力があり、周囲からも一目置かれている存在であることが瞬時に伝わってくる。

 伊礼はミュージカル『テニスの王子様』で舞台デビューを果たし、そこから『エリザベート』や『レ・ミゼラブル』、『ミス・サイゴン』など多数の話題作に出演している。もともと音楽活動をしていたということもあって、確かな歌唱力と表現力でミュージカルをはじめジャンルを問わず活躍中だ。2019年には藤井隆のプロデュースでミュージカル・カバーアルバム『Elegante』を発表し注目を集めた。

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