『らんまん』『半分、青い。』『なつぞら』 絵を描く朝ドラ主人公の練度を振り返る
連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合)の主人公・万太郎(神木隆之介)は、子どもの頃からたくさんの植物の絵を上手に描いてきた。大人になり、東京大学の植物学教室に通い始めた万太郎は、ボタンの花の絵を描き、教授の田邊(要潤)を感心させていた。その絵は、菓子屋・白梅堂の娘・寿恵子(浜辺美波)のために描いたもので、万太郎から絵を受け取った寿恵子は、「目の前で咲いてるみたい」と、とても喜んでいた。
万太郎を演じている神木隆之介は、細い筆を使ってボタンを描くシーンを好演していた。神木自身も子どもの頃から絵が得意で、長年にわたって絵を描いているそうだ。高校生の頃、アニメが好きだった神木は、人物をキャラクターのように描く練習をしたがうまくいかずに挫折し、絵が上手な人に憧れたんだとか。(※1)
万太郎が描いた竹雄の似顔絵は、神木さんの直筆!
本編では、この写真とは別のパターンが使われているので、ぜひ見比べてみてください👀そして、実は浜辺さんも似顔絵に挑戦していました🖊#朝ドラらんまん#神木隆之介 #浜辺美波 #志尊淳 https://t.co/BTzasFptE6 pic.twitter.com/sqkVHYLQoy
— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) May 23, 2023
それでも、絵を描くことが好きだという神木は、『コントが始まる』(2021年/日本テレビ系)に出演していた頃は、共演者の菅田将暉や仲野太賀と一緒に、撮影の空き時間にお題を決めて絵を描き、同じく共演者の有村架純の絵を描いたりして楽しんでいたという。そんな神木だからこそ、万太郎が植物の絵を描くシーンも巧みに演じることができるのだろう。
過去の朝ドラには、万太郎のほかにも絵を描く主人公がおり、主演俳優たちは役になり切って絵を描く演技を披露してきた。『半分、青い。』(2018年前期)のヒロイン・鈴愛(永野芽郁)は漫画家を目指し、売れっ子少女漫画家の秋風羽織(豊川悦司)に弟子入りして、アシスタントの仕事に奮闘。
鈴愛役の永野芽郁はアシスタントを演じるため、実際に漫画家の指導を受け、“ベタ塗り”や“スクリーントーン”などの作業を練習して撮影に臨んだという。関係者は永野を、「アシスタントの演技に関して、ほぼ吹き替えがいらないほど本職のレベルに近づいている」と絶賛。秋風役の豊川悦司も、“かけあみ”の練習の成果が出ていた永野に対して感心しきりだったという。(※2)