『怪物』エリート刑事役で話題沸騰! ヨ・ジングの演技力の高さを味わえるドラマ3選
『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』
死を迎えた者が、あの世に行く前に魂を休ませることができる「ホテルデルーナ」。1300年にわたり、ホテルに住み着いているチャン・マンウォル(IU)との因縁で、人間なのに「霊」を相手に総支配人を務めることになってしまったのが、ヨ・ジングが演じるク・チャンソンだ。
チャンソンは、ハーバード大学を卒業したエリートホテルマン。幼い頃、チャンソンの父親が不慮の事故で生死の境をさまよった時、ホテルデルーナでマンウォルと出会う。その際、彼は「幼いチャンソンを残して死ねない!」と訴え、命を助けてもらうかわりに、20年後チャンソンをマンウォルに差し出すと約束をしてしまう。
ソウルの中心地にそびえたつホテルデルーナは、満月の夜にひときわ幻想的に輝く美しいホテル。ホテルデルーナが「死を迎えた者の魂を癒す」ために存在することからわかるとおり、本作はファンタジー要素満載の不思議なドラマとなっている。
このドラマの魅力の一つは、セットの豪華さ、そして衣装の華やかさだ。マンウォルを演じるIUが着る衣装はどれも華やかでおしゃれ。ジングはホテルマンということでビシッとスーツを着こなしており、どんな色のスーツとネクタイを着ても本当によく似合う。
筆者は、『王になった男』を観たあとにこの作品を視聴したため、王の衣装からスーツ姿になったジングにギャップ萌えしてしまった。ちなみに余談だが、劇中ドラマに『王になった男』を意識しているであろう『王妃になった女』というドラマが登場するところも、ユーモアがあって楽しい。
視覚的に楽しめる作品だが、それだけではない。『星から来たあなた』『あなたが眠っている間に』のオ・チュンファンが演出を手掛け、数々のヒット作品を生み出したホン・ジョンウン&ホン・ミランの姉妹が脚本を担当しているだけあって、ストーリー展開もしっかりしている。
マンウォルやホテルデルーナで働いている従業員たちが、死を迎えてもなお長きにわたって現世に留まる理由が丁寧に描かれているため、ファンタジーでありながら深い人間ドラマとして観ることができる。
ジングが演じるチャンソンが、美人だけれど気難しいマンウォルに振り回される様子はコメディタッチで笑える。しかしその一方で、次第に2人が心を通わせ、恋に落ちていく様子は、2人が迎える未来を想像できるだけに切ない気持ちになる。
こうしたチャンソンの心境の変化を繊細に表現しているジングはさすがだ。チャンソンとマンウォルが迎える結末をどう捉えるかは観ている人の判断にゆだねられると思うが、筆者はこのドラマでも、ジングの「泣きの演技」に心をつかまれてしまった。
■配信情報
『太陽を抱く月』
Netflixにて配信中
出演:キム・スヒョン、ハン・ガイン、チョン・イル、ヨ・ジング、キム・ユジョン
(写真はMBC公式サイトより)
『王になった男』
Netflixにて配信中
出演:ヨ・ジング、イ・セヨン、キム・サンギョン
(写真はtvN公式サイトより)
『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』
Prime Videoにて配信中
出演:IU、ヨ・ジング、イ・テソン、イ・ドヒョン、パク・ユナ、チョ・ヒョンチョル
(写真はtvN公式サイトより)