坂口憲二が役者として帰ってきた喜び 『プライド』に続く木村拓哉とのバディへの期待

坂口憲二が役者として帰ってきた喜び

 新人刑事とバディになって、刑事として捜査に必要なスキルを教える刑事指導官の風間公親(木村拓哉)の姿を描いた『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)。このドラマは風間が”教材”に使う事件の背景にある人間ドラマだけではなく、新人刑事たちが抱える秘密やトラブルをめぐる人間模様も濃密で1話1話に見応えがある。

 そんな本作に、風間の後輩刑事・柳沢浩二として坂口憲二が登場することが決定。坂口のドラマ出演は『続・最後から二番目の恋』(2014年/フジテレビ系)以来、9年ぶりとなる。

 坂口は2018年3月、厚生労働省指定の特定疾患「特発性大腿骨頭壊死症」を発症し、無期限で芸能活動を休止。その後もともと好きだったというコーヒーの淹れ方や豆の焙煎方法などを学び、コーヒー焙煎士となった。坂口が立ち上げたオリジナルブランド「The Rising Sun Coffee」は現在、首都圏に3店舗を構えるまでになっている。

 
 
 
 
 
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 同ブランドではコーヒー豆のほか、キャップやフーディなどのアパレル製品も販売しており、坂口は時折、モデルとしてInstagramに登場していた。近年は徐々に芸能活動を行うようになり、EDWINのウェブCMやサントリー生ビールのCMに出演。その度にSNSなどで大きな話題となった。

 久々のドラマ出演となる坂口。風間役の木村との共演にいたっては『プライド』(2004年/フジテレビ系)以来、実に19年ぶりとなる。この時、木村が演じた里中ハルと坂口が演じた堀田大和は高校の先輩と後輩。偶然にも今回の風間と柳沢と似たような関係性となっている。

 坂口はこの大和や『医龍-Team Medical Dragon-』シリーズ(フジテレビ系)で演じた心臓外科医の朝田龍太郎など、真面目な役がよく似合う。たとえば大和は、アイスホッケーのゴールキーパーとしてチームを守り、時にはハルの良き相談相手にもなる好青年だ。とあることがきっかけで大事な試合の直前に大怪我を負い、出場が危ぶまれるがハルに手紙で「絶対に必ず最終戦のリンクに立ちます」と宣言。負傷した状態ではあるが、本当にそれを実現させたのである。その姿に感化されてチームは一致団結。劣勢の状態からリーグ優勝を勝ち取ったのだった。

 一方の朝田は信念を貫く、孤高の人だ。ふざけた姿をほとんど見せず、淡々と正しいことを実行していくためか、その一言一言には非常に説得力がある。さらに、患者を救おうと静かに情熱を燃やす様子に多くの人が自然と惹きつけられ、「この人は本気だ」と感じさせる。だから難しい手術を次々と成功させることができた「チームドラゴン」のメンバーは朝田の元に集ったのだろう。

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