鈴木亮平には太陽のようなヒーロー役が似合う 『TOKYO MER』新作でさらなる苦境に挑む
そこから一転『エルピスー希望、あるいは災いー』(カンテレ・フジテレビ系)での報道局のエース記者・斎藤役ではこれまでにない大人の色気を兼ね備えたいかにもモテそうでスマートなビジネスマン役を好演し、視聴者を翻弄していたのも印象深い。仕事ができ、立ち回りも洗練されていてそつがない斎藤役では、これまで鈴木が演じていたキャラクターに見られた“泥臭さ”は鳴りを潜めるも、斎藤もその良し悪しはさておき自身が信じる正義を貫くことにある意味迷いはなかった。
鈴木亮平、『エルピス』で演じる“最低で最高な男” 斎藤は恵那にとって最大のトラップ?
『エルピス-希望、あるいは災い-』(カンテレ・フジテレビ系)は容赦なく、私たちを試してくる。毎話痛いところを突いてくる。冤罪に国…
そして斎藤も例に漏れず鈴木が演じる役どころは周囲が思わず“信じたくなってしまう”のだ。自身の大切なものを思わず託したくなってしまう。斎藤のあの二枚舌ともダブルスタンダードとも捉えられかねない狡猾さは演じる者を選ぶ。鈴木のインテリジェンスあってこそ、主人公の恵那(長澤まさみ)にとってどうしても振り切れない、説明のつかない抗えない引力であることを見事印象付けていた。
さて、今回の完全撮り下ろしの新作スペシャルドラマでは隅田川を舞台に、コントロールを失い暴走する屋形船の上での救出劇が描かれるようで、これまた相当過酷なシチュエーションとなるようだ。喜多見率いるMERは彼らの使命である“死者を1名も出さないこと”を今回も完遂できるのだろうか。4月28日に公開される劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』とともに、手に汗握りながら堪能したい。
■放送情報
『TOKYO MER~隅田川ミッション~』
TBS系にて、4月16日(日)21:00~22:19放送
出演: 鈴木亮平、賀来賢人、中条あやみ、要潤、小手伸也、佐野勇斗、ホアン・ラン・ミン フォンチー、菜々緒、伊藤淳史、鶴見辰吾、橋本さとし、仲里依紗、石田ゆり子
脚本:黒岩勉
監督:松木彩
企画プロデュース:高橋正尚
プロデューサー:八木亜未
製作著作:TBS
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/TokyoMER_tbs/