『離婚弁護士シン・ソンハン』チョ・スンウが見せる多彩な表情 大型離婚訴訟の行方は?

『離婚弁護士シン・ソンハン』物語は最終章へ

 チョ・スンウが離婚専門の弁護士である、シン・ソンハンを演じるリーガルドラマ『離婚弁護士シン・ソンハン』が人気だ。本作はNetflixにて配信中で、「今日のTV番組TOP10」の1位にも輝き、楽しみに観ている人が多い作品だ。

 離婚に至る経緯は夫婦の数だけあるだろう。当事者間で解決できず、離婚調停や訴訟へ進むと泥沼の様相を見せることになる。そんな離婚問題に悩む依頼人たち。中でも、シン・ソンハンのもとにやって来る依頼人たちが抱える問題は、どれも重く、惨憺たる状況だ。第1話で不倫をしたイ・ソジン(ハン・ヘジン)は、自らの不倫による離婚訴訟を起こすことになったが、ソジンは離婚後もつらい状況に置かれており、彼女の慚愧に堪えない心情がひしひしと伝わってくる。息子ヒョヌ(チャン・ソンユル)とともに再生中だが、まだまだ彼女の傷が癒えるには時間がかかるだろう。それを温かく見守り、支えるソンハンと事務所の仲間たちがいい。中でも、ソンハンの慈愛に満ちた眼差しがたまらない。

 第9話、第10話は、ソンハンの事務所が抱える3件の案件が同時進行で進められ、決着のついた案件と、先へと持ち越される大型案件とに分かれた。統合失調症の原告ミンジョン(イ・ユンス)の案件と、ベトナム人妻から離婚訴訟を起こされたマ・チュンソク(チェ・ジェソプ)の案件は無事決着。チェ・ジュン(ハン・ウンソン)の働きにより、ミンジョンの夫がついた嘘が暴かれて、有利な形で勝訴をする。

 一方、ソンハンが担当するチュンソクの事件では、ベトナム人妻がチュンソクから暴行を受け、骨折したことが世間の非難と注目を集めていた。ソンハンは裁判で、ベトナム人妻とチュンソクの間の子どもの血液型が、チュンソクの子どもではないことを証明しているとし、相手方弁護士のパク・ユソク(チョン・ペス)を追い詰めていく。ユソクもソンハンと熾烈に戦う中、ソンハンは最後の一手として、チュンソクの暴行は捏造だとして、チュンソクの診断書を提出する。ソンハンの弁護によってチュンソクは勝訴し、ベトナム人妻はチュンソクのもとに戻ってくることになる。

 そして、いまだ片付かない案件は、ソンハンの亡くなった妹の元姑である、マ・グミ(チャ・ファヨン)の離婚訴訟だ。本作は、全12話の物語なので、残すところ2話でグミの離婚成立と、ソンハンの亡き妹であるジュファ(コン・ヒョンジ)が死に追いやられた真相が暴かれそうだ。グミの離婚案件では、相手方の弁護団が6人と多勢に無勢な中、孤軍奮闘する。ソンハンは、グミから提示された夫の不倫の証拠を弁護団につきつける。ソンハンに有利に進むかに見える中、ソンハンは何かしっくりしないものを感じて不安感を抱く。そんな中、ソンハンの甥である、ジュファの息子ソ・ギヨン(キム・ジュニ)が事務所を訪れ、自分を弁護してほしいと懇願する。

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