『舞いあがれ!』ラストの舞のセリフに込められていたものは? 最終回を制作統括に聞く

『舞いあがれ!』最終話を制作統括に聞く

 最終盤で印象的に映し出されているのは、子供たちの姿。舞と貴司の娘・歩として、舞の幼少期を演じていた浅田芭路が、一太(若林元太)と百花(尾本祐菜)の息子・進として一太の子供時代を演じていた野原壱太が再び登場し、夢の共演を果たしている。歩の「将来パイロットになんねん。宇宙船のパイロット」というセリフにも表れているように、2人は「次の新しい未来を担っていく存在」だということが分かる。知嘉島から舞の乗るかささぎに手を振っていたのは、エキストラとして参加した地元の子供たちだ。

「かつて舞が祥子とばらもん凧を揚げたのと同じ場所で、今回もばらもん凧を揚げてもらいました。これからの未来を担っていく子供たちが空を見上げて、いろんな人の思いの結晶である、かささぎを見送る。子供たちは舞が作ったというのはきっと知らないんでしょうけど、でもそういった新しく作られたモノが空を飛んでいくということに未来への希望が感じられたらと当初から桑原さんとも話していたので、地元のみなさんのご協力があってのラストシーンが撮影できたと思っています」

 空を見上げた先に飛び立つかささぎ。そこに乗る舞もまたみんなに、我々に未来への希望を与えてくれた。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』
2022年10月3日(月)から 2023年4月1日(土)まで
総合:8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:福原遥、横山裕、高橋克典、永作博美、赤楚衛二、山下美月、目黒蓮、長濱ねる、高杉真宙、山口智充、くわばたりえ、又吉直樹、吉谷彩子、鈴木浩介、高畑淳子ほか
作:桑原亮子、嶋田うれ葉、佃良太
音楽:富貴晴美
主題歌:back number 「アイラブユー」
制作統括:熊野律時、管原浩
プロデューサー:上杉忠嗣
演出:田中正、野田雄介、小谷高義、松木健祐ほか
主なロケ予定地:東大阪市、長崎県五島市、新上五島町ほか
写真提供=NHK

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