『ピーターラビット2』は吹替と字幕で2度楽しめる! 千葉雄大が“モフワル”なウサギを好演

『ピーターラビット2』は2度楽しめる!

 実際に映画を観たところ、コーデンが演じるピーターの声は、とてもリズミカルでポップで、でも少し抜けている感じが、かわいらしいピーターによくマッチしていた。

 2作目の“ワル”なピーターも、コーデンが演じることで、決して悪に染まらない、ツッコミどころ満載のキュートさがよく表現されている。これは、日本語吹き替え版の千葉にも共通している。ふくよかな40代のコーデンと、細身で30代の千葉とでは声のタイプが異なるが、千葉が演じるピーターも、“ワル”になろうと頑張るも人の(ウサギの!?)良さがにじみ出てしまうような愛らしさに溢れている。

 ピーターの運命を左右するバーナバスのオリジナルキャストは、『ウォーキング・デッド』のモーガン・ジョーンズ役で有名なレニー・ジェームズ。どちらかと言うと、強面のイメージの俳優だ。哀川も『舞いあがれ!』では優しい豪さんを演じているが、過去には「Vシネ四天王」の一人と呼ばれたくらい、いかついイメージが板に付いていた俳優なので、ジェームズが演じる悪~いバーナバス役もばっちりハマっている。低音のジェームズとは声のトーンはかなり違うものの、見た目はピーター同様モフモフなウサギであるバーナバスを哀川が演じるのも、日本語吹替版ならでは魅力と言えるだろう。

 劇場で字幕版を観た人も、ぜひ『金曜ロードショー』で日本語吹替版を楽しんで観てほしい。字幕を追っている時には気づかなかった新たな発見があるかもしれないし、“モフカワ”なのに“モフワル”になろうとするピーターの大冒険に、より集中して楽しめること請け合いだ。

■放送情報
『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』
日本テレビ系にて、3月24日(金)21:00~22:54放送
※本編ノーカット
監督:ウィル・グラック
脚本:ウィル・グラック、パトリック・バーリー
出演:ジェームズ・コーデン、レニー・ジェームズ、ローズ・バーン、ドーナル・グリーソン、デヴィッド・オイェロウォ、コリン・ムーディ、マーゴット・ロビー、エリザベス・デビッキ、エイミー・ホーン、ルパート・ディガス
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