『舞いあがれ!』佳晴の不器用なプロポーズが実る 自分らしい姿で津田と幸せの道を歩む

『舞いあがれ!』佳晴の不器用なプロポーズ

 『舞いあがれ!』(NHK総合)第111話では、佳晴(松尾諭)が津田(たくませいこ)にプロポーズをする。軽はずみなプロポーズの言葉で逆に津田を傷つけてしまった第110話での反省を踏まえた、今度は本気の気持ちをぶつける「ドーベルマン望月」としての一世一代の大勝負だ。

 そんな勝負の日に向けて、佳晴が舞(福原遥)と御園(山口紗弥加)の「こんねくと」に依頼をしてきたのは、金属アレルギーの津田でもはめられる指輪だった。舞が考えたのはチタンの素材。表面に酸化皮膜が出来ることで肌に触れても汗で金属が溶けない、実際にも指輪として広く採用されているアイデアだ。もちろん、そこには町工場の技術が結集しており、なおかつ津田のためだけで終わるのではなく、ほかのアクセサリーとしても販売する次に繋がる/繋げようとする案件でもある。

 運命の日。場所は当然、カフェ「ノーサイド」だ。佳晴の勇姿を見届けようと、久留美(山下美月)に舞、指輪を届けに来た我妻(久保田磨希)も到着。「あの頃の俺」に少しでも近づくため、佳晴が勝負服として着てきたのはラグビーの実業団時代のユニフォーム。画的にはコントっぽいが、本人は至って真面目。久留美も「久しぶりに見た」と笑顔だ。

 プロポーズはノーサイドに入った時からすでに始まっている。店は閉店時間、それに佳晴の格好。津田も大方、察しはついているはずで、佳晴はいかに本気なのかを示す必要がある。したためてきた手紙を仰々しく音読する佳晴。

「津田さん、見てください。ドーベルマン望月の復活です」
「どこがやねん。ブルドッグやんか」

「思い起こせば、いつからでしょうか」
「覚えてへんのかいな」

 津田には気恥ずかしさもあるのだろう。いつまでもコントのようになってしまい、佳晴はなかなか本気の空気感が作り出せない。久留美と舞も心配そうにそのやり取りを見つめている。意を決して佳晴は手紙をしまい、自分自身の言葉をぶつけていく。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる