濱田岳、上白石姉妹との共演を語る 大活躍の2023年は「徒然なるままに過ごしたい」

濱田岳、上白石姉妹との共演を語る

 濱田岳の躍進が止まらない。

 2023年は、年明けから『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系)、『探偵ロマンス』(NHK総合)と2本の連続ドラマに出演。2月23日公開の映画『湯道』では、主演を務める生田斗真の弟役を演じている。

 『警視庁アウトサイダー』では、殺人犯の汚名を着せられた父の無罪を証明するため、手段を選ばず突き進むエリート刑事・蓮見光輔を熱演。「今までやったことのないキャラクター」に挑戦できたという濱田に、現場の雰囲気や共演者について聞いた。

西島秀俊、草刈正雄ら年上俳優との共演

――現場の雰囲気はいかがですか?

濱田岳(以下、濱田):西島(秀俊)さんのお人柄が溢れ出た現場で、すごく穏やかな明るい雰囲気です。加えて、木村(ひさし)組ということも大きいと思います。木村監督のもとで何作かやらせていただいて、怒号が飛び交うようなことは1回もないですし、監督がアイデアマンなので、現場でいろんなアイデアが生まれてきます。木村監督のアイデアというのは、俳優にとってほぼアクシデントに近いので、その新鮮さでついついみんなが笑ってしまって、西島さんの優しい空気感でそれが増長されていく素敵な空間になっています。

――西島さんと濱田さんが出演した『芸能人格付けチェック! 2023お正月スペシャル』(ABCテレビ・テレビ朝日系)を観て、お二人のとても仲の良い雰囲気が伺えました。

濱田:それは、やっぱり西島さんのお力だと思います。本当は僕ももっと緊張感をもって接しなくてはいけないくらい、キャリアも実年齢も目上の方なのですが、西島さんのほうからその垣根を崩してくださったんです。具体的にそういう言葉があったわけではないけれど、「好きにぶつかってきていいよ」という西島さんの器を感じて、僕がそれに甘えさせてもらっている感じです。

――濱田さんは最近だと『探偵ロマンス』(NHK総合)で草刈正雄さんと共演されていましたが、年上の俳優さんの隣に立ったときに違和感なく“バディ感”が生まれる方という印象があります。それは、濱田さんに年上の人の懐に飛び込んでいく力があるからでしょうか?

濱田:どうなんでしょう。僕なりの敬意をもって接してはいますけど、あまり意識はしていないです。あえて分析して言葉にするなら、育ちかもしれません。9歳からキャリアが始まって、学園もの以外ほとんど現場で末っ子として育ってきたというのが大きいかもしれないですね。先輩たちが好きというか。

――昔から大人に囲まれて育ってきたことが影響しているんですね。

濱田:たぶん甘えん坊なんでしょうね(笑)。

――以前、本作での上白石萌歌さんの存在がすごくツボだとおっしゃっていましたが、コメディエンヌとしての佇まいを傍でご覧になっていて、いかがですか?

濱田:すごいんですよ。あざとさがない、澱みゼロのギャグというか。ツルンとした玉のような面白さを持ってきてくるから、どれだけガードしていても笑ってしまうんです。あれは、ひとつの才能であり魅力だと思います。もちろん面白さを演じてはいるんですけど、素敵なご両親に育てられたであろう萌歌ちゃんの人間性も相まって、視聴者の皆さんに届いているんじゃないかなと思います。

――あざとさというのは、「ウケよう」みたいな?

濱田:ウケようとして、計算してそのセリフを言っている感じがしないんです。萌歌的な面白さを直央ちゃんに言わせているのではなくて、直央ちゃんとして言っているから、我々も何回聞いてもパンチをもらってしまうというか。それは真似できない、ひとつの才能なんじゃないのかなと傍で見ていて思います。

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