SixTONES 森本慎太郎、『探偵ロマンス』での濱田岳を絶賛 「本番中に見惚れてしまった」
現在放送中のNHK土曜ドラマ『探偵ロマンス』に出演中の森本慎太郎(SixTONES)からコメントが寄せられた。
本作は、『美しい彼』(MBS)、『モトカレマニア』(フジテレビ系)などの脚本家・坪田文が書き下ろすオリジナルドラマ。1923年に作家デビューを果たした江戸川乱歩の知られざる誕生秘話を描く。
森本が演じるのは、帝都新聞の記者・梅澤潤二。第1話では、主人公・平井太郎(濱田岳)と潤二がやり合う模様も描かれた。
森本は役者をする上で、「楽しい! 面白い!」を大事にしていると語る。
「江戸川乱歩という作家はもちろん知ってますし、時代背景も好きなのでこの作品に関われてうれしいです。お芝居の仕事は楽しいですね。僕はお芝居に関しては駆け出しですが、そんな時期だからこそ楽しい! 面白い!という純粋な気持ちや、プラスの感情を常に大事にしたいです。『探偵ロマンス』のスタッフさんは連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』に携わっていた方が多いので、稔さんを演じたSixTONESメンバーの松村北斗とも話をしました。『カムカムチームなんでしょ?』『そうそう!』『楽しんで~』とか、『撮影所近辺で何食べてた~?』ぐらいですけど(笑)」
演じる潤二については、「『新聞記者として絶対に売れる! 成り上がる!』『という気持ちを持ったアツい男」と分析する。
「アツいがゆえに頑固なところもありますが、僕は好きです。最初は太郎(濱田岳)に対して上から目線で、ちょっとナメてるような態度。でも、物語が進むにつれて二人の距離が縮まって関係性が築き上げられていくので、その心情の変化がちゃんと出せていたらいいですね。時にはきたない手も使うし、それが自分のやり方だと考えている潤二ですけど、心の中には絶対に葛藤があると思うんです。我の強さが少し和らいでいく瞬間も、画面に映せていたらうれしいです」
演じる上では九州ことばでの芝居が難しかったようで、「何回もお手本の音源を聴きました。CD制作をする時って仮歌さんの声が入っているデモを聞いて歌を覚えていくので、方言のメロディーを真似てコピーすることは職業柄慣れているんです。でも、それを芝居の表現に落とし込む作業がめちゃめちゃ難しくて。方言が“エセ”だと、視聴者が冷める原因になっちゃうじゃないですか。だから方言もちゃんと合ってないといけないし、お芝居としても成立してなきゃいけない。これは大変だ!と思いながら、控室でぶつぶつと口に出して準備をしていました」とコメント。
また、「脚本も、正直難しかったです」と語りつつ、「すぐには理解できなくて、『え、どういうこと?』と3話からもう一度読みましたもん(笑)。でも、難しいけれど没頭してしまってあっという間に読み終わるんですよね。そこにこの作品の強さを感じました。ご覧になる皆さんも最後まで観て、また1話から観ると『このセリフにはこういう意図があったんだ!』とか、『そういう気持ちが込められてたのか……』と想像が膨らむと思います。何度見ても楽しい要素、考えられた要素が散りばめられているスルメ作品ですね」とその魅力をアピールした。
収録現場では、主演の濱田に「見惚れてしまった」と森本は振り返る。
「僕、本番収録中に濱田岳さんに見惚れてしまったんですよ。目の前でお芝居をしている岳さんが、本当にすごくて……! 潤二がセリフを言わなきゃいけないのに『うわあ!』と見入ってしまって、ちょっと変な間ができました。演出の安達もじりさんは『それはすごくいい経験だと思う』と言ってくださいましたけど、やっちゃいましたね~。岳さんご本人にはまだ言えてないです(笑)。物語として山場のシーンだったせいもあるかもしれませんが、本番中に『すげ~!』と見惚れたのは初めてのことです。岳さんは空き時間にもよく話かけてくれて、サーフィンの話をよくしていました。岳さんの趣味がサーフィンで、僕もサーフィンやっていたんで!」
最後に放送を楽しみにしている視聴者へ向けて、「この作品はすごく期待していただいても、さらにその期待を上回っていく面白さです。視聴者の皆さんにも一緒に推理を楽しんでいただけると思いますし、いろんな仕掛けに驚いてほしいですね。高揚感が感じられる大迫力のアクション映像から、クスッと笑えるシーンまで幅広く詰め込まれています。潤二としては、合ってんだか合ってないんだかよくわからない太郎とのコンビネーションが見どころ。最初はちょっと鼻につく感じの潤二ですが、その憎たらしさがちゃんと出ているほど最終話に向けての変化を楽しんでいただけるのかなと思いながら演じていました。太郎と出会ってからの潤二の気持ちの変化、心の動きをお見逃しなく!」とメッセージを送った。
■放送情報
土曜ドラマ『探偵ロマンス』
NHK総合にて、毎週土曜22:00~22:49放送 【全4話】
出演:濱田岳、石橋静河、泉澤祐希、森本慎太郎、世古口凌、本上まなみ、浅香航大、松本若菜、近藤芳正、大友康平、岸部一徳、尾上菊之助、草刈正雄ほか
脚本:坪田文
音楽・主題歌:大橋トリオ
制作統括:櫻井賢
プロデューサー:葛西勇也
演出:安達もじり、大嶋慧介
撮影場所:京都東映撮影所、関西近郊ロケほか
写真提供=NHK