『ザ・グローリー』で深い影の世界に引き込むイ・ドヒョン その演技力に痺れる出演作5選

イ・ドヒョンの演技力に痺れる出演作5選

『Sweet Home -俺と世界の絶望-』

『Sweet Home -俺と世界の絶望-』Netflixにて独占配信中

 謎の症状によって人々が自我を忘れ暴走する世界で、生き残りをかけた戦いを描く物語。両親を亡くし、グリーンホームにひとりで引っ越ししてきたチャ・ヒョンス(ソン・ガン)。死ぬことばかりを考えていたある日、予期せぬ出来事が起きたことでグリーンホームの住人たちはパニックに包まれていく。誰かを助ける人、誰かの生きる希望になる人、自分のことしか考えない人、など追い詰められた時の心情を複数の視点から描いているのが見どころの一つ。

 また、ヒョンスが生死の境に立たされた時、死ぬのではなく生きようと変化していく過程から目が離せない。全員主役全員ヒーローに見える一作で、スピード感のある展開と音楽に全10話を一気見したくなる。既にシーズン2、シーズン3の製作が報じられており、配信が待ち遠しい。

 イ・ドヒョンは、常に冷静沈着な青年イ・ウニョクを演じる。どんな状況でも、顔色一つ変えず、混乱に陥る住人たちを引っ張っていこうとする存在だ。妹ウニュ(コ・ミンシ)を誰よりも大切に思い、不器用で優しい一面も持つ。いつも合理的な彼だったが、生きるか死ぬかの瀬戸際で少しずつ変化していく。彼が見せる笑顔が胸に突き刺さって忘れられない。

『ホテルデルーナ〜月明かりの恋人〜』

『ホテルデルーナ〜月明かりの恋人〜』(tvN公式サイトより)

 幽霊があの世に行く前に立ち寄るホテルを舞台に、“人生の締めくくり方”を描いた作品。抱え切れない程の後悔に寄り添いながら、それぞれが人生をどう終えるかを映し出していく。死者の魂が休める宿を探すチャン・マンウォル(IU)は、老婆との出会いをきっかけに自らが宿の主人となってしまう。月日は経ち、マンウォルはある約束を果たすために青年ク・チャンソン(ヨ・ジング)を迎えにいくこととなり……。本作は、『還魂』や『主君の太陽』脚本のホン姉妹が手がける。切なさの中に希望が溢れていくような一作で、観終えた後は不思議と温かい気持ちになると思う。

 マンウォルの遠い記憶の中に住み続ける男性コ・チョンミョンを演じるのが、イ・ドヒョンだ。どこか影のある男性で、愛するマンウォルと信頼する仲間のためなら自分自身が悪役にもなるような役柄だ。劇中では、手放すこともまた愛なのだということを、繊細な演技とともに魅せてくれる彼から目が離せなくなる。マンウォルと横に並んで手を取り合っていたはずの2人が、剣を持ち対立していく姿は苦しくて堪らない。徐々に明らかになっていくチョンミョンの真意は、是非本編で確かめてほしい。

『30だけど17です』

『30だけど17です』(SBS公式サイトより)

 17歳で交通事故に遭い目覚めた時には30歳になっていた女性と、過去のトラウマから心を閉ざしてしまった男性の物語。 13年間の昏睡状態から目覚めたウ・ソリ(シン・ヘソン)は、ある出来事によって彼女に恋をしていたコン・ウジン(ヤン・セジョン)と互いの正体に気付かぬまま1つ屋根の下で暮らし始めることになる……。笑いあり涙ありキュンありとてんこ盛りで、観ていると心が癒される。

 イ・ドヒョンは、ウジンの甥の親友でボート部の一員トン・へボムとして登場する。元気いっぱいで明るくお茶目な役柄で、観ているだけで元気をもらえるような存在だ。特に劇中ですいかの種を顔につけながらニコニコ笑う姿は、かわいくて堪らないと思う。

 バラエティ番組『知ってるお兄さん』に『18アゲイン』のキャスト陣が出演した回では、イ・ドヒョンの華麗なダンスや笑いが止まらない伝言ゲームを見ることができる。また、番組内ではデビュー作として出演した『刑務所のルールブック』でチョン・ギョンホの子ども時代を演じたことや、そのほか出演作の紹介も。明るく努力家で魅力溢れるイ・ドヒョンの沼にぐいぐい引き込まれてしまう内容となっており、是非視聴をオススメしたい。

 『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』パート2に続き、新ドラマ『悪い母』への出演も予定している今後の彼の活躍が楽しみでならない。

参照

※ https://www.kbsworld.ne.jp/entertainment/view?blcSn=57975&rowNum=1

■配信情報
『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』
Netflixにて配信中
Graphyoda/Netflix
©2022 Netflix, Inc.

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