『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』イ・ドヒョンの過去に何が? パート1で未回収の謎
Netflixのオリジナルシリーズ『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』は、配信が始まるや否やその面白さがクチコミで瞬く間に話題となり、連日TOP10にランキング入りしている話題作だ。
脚本家は、『太陽の末裔』『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』でお馴染みのキム・ウンスク。緻密に練り込まれたストーリーと、常に画面に漂う緊迫感に、先を観るのを止められなかった視聴者も少なくないはず。
パート1では、主人公のムン・ドンウン(ソン・ヘギョ/学生時代:チョン・ジソ)が高校時代に壮絶なイジメを受けたことから、パク・ヨンジン(イム・ジヨン/学生時代:シン・イェウン)をはじめとするイジメの加害者グループへの復讐を決意し、18年かけて復讐の準備を整えていくところまでが描かれた。
『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』の登場人物には、それぞれ隠したい過去や思惑がある。そうした謎が徐々に明らかになり始め、いよいよ本格的に復讐が始まるというところでパート1は終了した。パート2は3月配信開始ということで、先が気になって仕方がないという視聴者がSNSでは散見された。
本稿では、そんな『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』にどハマりしてしまった視聴者たちが、3月から配信予定のパート2に万全の状態で挑めるように、パート1では明かされなかった謎や伏線を改めて整理していきたいと思う。
ユン・ソヒの遺体はどこへ?
ユン・ソヒ(イ・ソイ)はドンウンがヨンジンたちにイジメを受ける前に、イジメのターゲットになっていた生徒だ。ソヒはイジメを苦に自殺したと言われていたが、真相は他殺だった。しかも、ソヒの遺体の手のひらにはヨンジンのネームプレートが握られており、ソヒの殺害にヨンジンが関わっているのはほぼ黒と言える。
そんな中、パート1のラストで医師であるチュ・ヨジョン(イ・ドヒョン)がソヒの遺体を探しに死体安置所を訪れる。しかし、ソヒが安置されているはずの場所はもぬけの殻になっていた。
病院の死体安置所に入れる人物と考えると、ソヒの遺体を移動した人物は医師か警察官の可能性が高いのではないだろうか。そうなると、ヨンジンの母と深い関係にある元北部警察署署長のシン・ヨンジュン(イ・ヘヨン)の犯行ということも考えられる。いずれにせよ、黒幕のヨンジンが関わっている可能性は非常に高いはずだ。
ミョンオ失踪の真実
イジメグループの1人であるソン・ミョンオ(キム・ゴヌ)は、ドンウンからユン・ソヒ殺害の真犯人がヨンジンであることを聞かされた後、それをネタにヨンジンを脅して金を取ろうと企む。
ミョンオはすぐにウラジオストクの片道切符を購入し、その後イジメグループのメンバーそれぞれとヨンジンの夫であるハ・ドヨン(チョン・ソンイル)に電話をかける。これらの行動の意図はまだ明かされていないのだが、次のシーンでミョンオは何者かに殴られ、生死がわからないまま失踪してしまう......。
ミョンオは誰に殴られたのか? 生きているのか死んでいるのか? それらの謎はまだ明らかになっていない。しかし、ミョンオの失踪と同時期にヨンジンの足の甲には痛々しい傷跡ができている。ヨンジンは靴擦れしただけと言っているが、それにしては傷口が深いようにも思える。
この傷跡は何を意味しているのか? ヨンジンがミョンオの失踪に絡んでいるとしたら、ドンウンにとってはまたとないチャンスになるかもしれない。
ヨンファ堂の秘密
ヨンファ堂は、若い女性から「根本的な解決方法を教えてくれる占い」として人気の巫堂だ。ドンウンと協力関係にある主婦のカン・ヒョンナム(ヨム・ヘラン)は、ヨンジンの母とヨンジュンがヨンファ堂で密会していることを突き止め、定期的にヨンファ堂へ通うようになる。
ヨンファ堂で2人の関係性や企みを探る中、ヒョンナムはヨンファ堂に通う若い女性が「そのおじさんで運が開けるって?」という会話をしているのを耳にする。その場ではその言葉の意味は分からなかったが、その後のシーンで、会話をしていた女性がヨンジュンのいるホテルの一室でシャワーを浴びている場面が出てくる。
ヨンファ堂では、巫女によって若い女性がヨンジュンのところへ行くように手引きされているようなのだ。ヨンジンを追い詰めるためには、強い後ろ盾であるヨンジンの母とヨンジュンは絶対に倒さなければならない存在だ。パート2ではこのヨンファ堂が鍵になってくることが考えられる。