『警視庁アウトサイダー』濱田岳が冤罪事件の真相に近づく 上白石萌歌のファインプレーも

『警視庁アウトサイダー』蓮見が真相に近づく

 その藤原が射殺される前に架川に言い残した折原大吾(亀吉)の名前。彼は鷲見組の傘下組織で長野を拠点とする“信濃一家”の闇金リストに名前があり、藤原を射殺した男に既に処分されてしまっているわけだが、彼こそが蓮見が真相を追う父親の冤罪事件に深く関わっている人物だ。10年前長野県警で会計係長を務めており、梶間の同僚だったが、被害者・歌川チカ(水崎綾女)と梶間が愛人関係にあったという根も葉もないデタラメを流した張本人だ。

 第5話のラストで、ついに蓮見が父親の冤罪事件の真犯人として疑う人物に接触を図った。信濃一家組長・当麻秀和(鈴木一真)の内縁の妻・小浜三代子(石野真子)だ。同じく被害者の歌川も事件当時当麻の愛人で、彼女の遺体に残された18箇所もの刺し傷は痴情のもつれによる嫉妬から三代子がつけたものではないかと考えた蓮見。しかし、架川と蓮見が去った後すぐに三代子の店は放火される。

 「三代子のこと嗅ぎ回ってる奴、片付けちゃえ。これで椛島にまた借りが作れる」と当麻が誰かに指示していたが、ここで出てくる椛島とは組対(組織犯罪対策部)の警視長で、まさに冤罪事件当時、梶間に圧力をかけ控訴を取り下げさせたとして蓮見がずっとマークしている人物のことだろう。

 過去に長野県警で働いていたという水木の父親で警視庁副総監・有働弘樹(片岡愛之助)と、そして若手政治家のホープ・小山内雄一(斎藤工)も何らかの形でこの事件に関わっているに違いない。役者がかなり出揃い始めている。

■放送情報
『警視庁アウトサイダー』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00~21:54放送
出演:西島秀俊、濱田岳、上白石萌歌、斎藤工、片岡愛之助ほか
原作:加藤実秋
脚本:髙橋泉
音楽:末廣健一郎
演出:木村ひさしほか
ゼネラルプロデューサー:服部宣之
プロデューサー:藤崎絵三、長谷川晴彦、山形亮介
制作協力:KADOKAWA
制作:テレビ朝日
©︎テレビ朝日

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