草刈正雄、『探偵ロマンス』は初めてづくし? 「こんなに暴れていいのか!?というくらい」

草刈正雄、『探偵ロマンス』を語る

 1月21日より放送がスタートするNHK土曜ドラマ『探偵ロマンス』に出演する草刈正雄からコメントが寄せられた。

 本作は、『美しい彼』(MBS)、『モトカレマニア』(フジテレビ系)などの脚本家・坪田文が書き下ろすオリジナルドラマ。1923年に作家デビューを果たした江戸川乱歩の知られざる誕生秘話を描く。

 主人公・平井太郎を濱田岳、太郎の友人・初之助を泉澤祐希、太郎の文通相手・村山隆子を石橋静河、初老の名探偵・白井三郎を草刈が演じるほか、森本慎太郎、世古口凌、本上まなみ、浅香航大、松本若菜、近藤芳正、大友康平、岸部一徳、尾上菊之助らがキャストに名を連ねた。

 スタッフには、演出の安達もじり、制作統括の櫻井賢ら、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』を手がけたチームが集結。また、音楽・主題歌は大橋トリオが担当する。

 草刈は本作への出演が決まった際の気持ちについて、「探偵役は、まだ若くてどんどん動けるときに1度か2度やったことがあるはずです。でもジジイになってからやるなんて、なかなか珍しいですよね(笑)。役者人生50年ほどになりますが、『探偵ロマンス』では初めてやることばかり。ワイヤーアクションに着流しの衣装、べらんめえ口調も初めてです。初めてづくしですね(笑)。特にべらんめえ口調のセリフを喋るのは、僕の中で楽しみのひとつでした」とコメント。

 探偵・白井を演じるにあたっては、“チャーミングさ”を意識していると草刈は語る。

「白井三郎には実在のモデルがいると伺ってお写真を見せていただいたんですけれど、とてもダンディな方でした。でも、着流しでべらんめえ口調なのに『ダンディ』というは、ちょっとどうかなっていうのもありましてね。少しチャーミング寄りに演じさせていただいています。アクションがふんだんにある作品ですから、最初の頃は動きについていくのが大変でした。今はだんだん楽しくなってきて、もう歳なのにこんなに暴れていいのか!?というくらい大暴れさせてもらっています。若いスタントの方のお力も借りながらですけどね」

 また、「僕は白井三郎と真逆の性格なんですよ」と自身との違いを語る。

「三郎みたいに大胆で男っぽい男じゃないので、演じるのが楽しいといえば楽しいですね。怖がりなものですから初めてのワイヤーアクションにビクビクしていましたけど、モニターで見せていただくととってもおもしろく撮れていました。僕だけではなく出演者がほとんど吊られていますよ。『尾上菊之助さんまで吊りあげていいのかな?』と心配になりました(笑)。走るシーンの撮影では『足が速い』と言われましたが、俳優っていうのはなぜか『スタート!』の声がかかると頑張っちゃうんですよ。その効果でスピードが上がったんじゃないですかね(笑)。僕に限らず、俳優って皆さんそうだと思いますよ。どんなに疲れていても何していても、カメラが回るとシャキッ!とするものです」

 最後に放送を楽しみにしている視聴者へ向けて、「本当に今まで見たこともないようなドラマだと思います。そこに驚きながら見てください。手前味噌ですが岳ちゃんと僕とのコンビの軽妙なところだとか、テレビドラマでは少なくなったワイヤーアクションやガンアクションなど、みどころがたくさんです。アクション監督のセンスがとてもいいので、珍しいアクションが見られると思いますよ! チャーミングなアクションシーンになっているはずです。いろんな怪しい人たちも出てきますし、なんといっても怪盗が出てきますからね。わくわくどきどきしてもらえたら! 大正時代の衣装をまとって大立ち回りしていますので、その辺もどうぞお楽しみに。脚本に込められたいろんなメッセージを感じ取っていただけたらいいですね」とメッセージを送った。

■放送情報
土曜ドラマ『探偵ロマンス』
NHK総合にて、1月21日(土)スタート 毎週土曜22:00~22:49放送 【全4話】
出演:濱田岳、石橋静河、泉澤祐希、森本慎太郎、世古口凌、本上まなみ、浅香航大、松本若菜、近藤芳正、大友康平、岸部一徳、尾上菊之助、草刈正雄ほか
脚本:坪田文
音楽・主題歌:大橋トリオ
制作統括:櫻井賢
プロデューサー:葛西勇也
演出:安達もじり、大嶋慧介
撮影場所:京都東映撮影所、関西近郊ロケほか
写真提供=NHK

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