門脇麦×田中圭のコンビに期待大! 『リバーサルオーケストラ』で新境地となるか

門脇麦×田中圭のコンビに期待大!

 初音を表舞台に半ば強引に引きずり出すのが、田中演じる変人マエストロ・常葉朝陽だ。彼は初音とは対極におり、東京藝大音楽学部指揮科を卒業後、ドイツを中心に活躍する新進気鋭のマエストロで、自身の夢を着実に叶えながらその真っ只中にいる存在として描かれる。彼もまた市長である父親から急遽帰国と地元オーケストラの立て直しを命じられたようで、そのあまりのギャップに辟易しているご様子だ。予告編でも「ここはサークルじゃない!」と楽団員を前に叱責する場面も見られた。

 田中といえば、その持ち前のマイルドさから優しい主夫のような存在や憎めない役どころを演じることがここのところ続いていたように思える。例えば『持続可能な恋ですか?〜父と娘の結婚行進曲〜』(TBS系)でのシングルファザー・東村晴太役や、映画『そして、バトンは渡された』での森宮壮介役など、隙がありつつ不器用ながら、そのひたむきさに心がじんわり温かくなるようなキャラクターの印象が強い。本作で演じる朝陽は、音楽愛の強さやストイックさゆえ、奏者へのダメ出しが止まらないようで、少し神経質な側面も垣間見える。

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 それは、『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)で好演した先輩医師・成瀬暁人役が思い出される。クールでドライな現実主義者ながらも、内に秘めた医師としての情熱が見え隠れする頼り甲斐のある先輩だった。そういえば田中は映画『哀愁しんでれら』での泉澤大悟役や『月の満ち欠け』での正木竜之介役などでは、パブリックイメージとはかけ離れた全く異なる顔を見せ、虫の居所が悪い強烈なモラハラ夫役を熱演し、大きなインパクトを残していた。

 本作では、ここ最近続いている優しく優柔不断な部分が見受けられるキャラクターとはまた違った表情の田中が見られそうだ。田中扮する朝陽の投げかけや無茶振りが、門脇演じる初音のバリアをどう溶かしていくのか、非常に見応えがありそうだ。彼らが奏でるハーモニーに一緒に飲み込まれたい。

■放送情報
『リバーサルオーケストラ』
日本テレビ系にて、1月11日(水)スタート 毎週水曜22:00〜放送
出演:門脇麦、田中圭、瀧内公美、坂東龍汰、濱田マリ、平田満、前野朋哉、行平あい佳、ロイック・ガルニエ、岡部たかし、永山絢斗、恒松祐里、津田健次郎、原日出子、生瀬勝久
脚本:清水友佳子
演出:猪股隆一、小室直子、鈴木勇馬
チーフプロデューサー:三上絵里子
プロデューサー:鈴間広枝、松山雅則
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
製作著作:日本テレビ
©︎日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/reveorche/
公式Twitter:@reveorche_ntv
公式Instagram:@reveorche_ntv

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