2023年はアニメ映画人気がさらに発展? 『君たちはどう生きるか』など注目作を紹介
近年、アニメ映画の存在感が急激に増している。興行収入100億円に届く作品が複数登場し、日本は大作洋画よりもアニメ映画が人気と言われ、SNSでも話題となる作品も多い。そしてこの波は継続し、2023年にさらに発展する可能性がある。今回は2023年注目のアニメ映画を紹介していきたい。
『君たちはどう生きるか』
宮崎駿、『君たちはどう生きるか』は最後の長編監督作品に? 今後のジブリの行方を占う
宮崎駿監督による10年ぶりの長編作品『君たちはどう生きるか』が2023年7月14日に公開されることが発表され、世間を賑わせている…
はじめに触れなければならない作品といえば、7月14日に公開される『君たちはどう生きるか』だろう。国民的人気監督である宮﨑駿の最新作ということもあり、公開前から注目度が高い。名著を原作としており、いまだ情報があまり解禁されていないが、実写・アニメ問わず2023年最も注目している映画という方も多いだろう。スタジオジブリの制作部門の解散からの再開、さらに10年ぶりの新作ということもあり、かつての作品とは同じような作品にはならないかもしれないが、80代を迎えた巨匠の新境地に注目したい。
『BLUE GIANT』
次の注目作品は2月17日公開の『BLUE GIANT』だ。こちらは実写映画化も果たした『岳』などで知られる石塚真一が原作を手がけた、ジャズ漫画のアニメ映画化となっている。近年はアニメ×音楽が注目を集めており、『ONE PIECE FILM RED』や、2022年秋のTVアニメでも『ぼっち・ざ・ろっく!』が人気を集めた。今作はその流れに続くことが予想できるほか、音楽にはジャズピアニストの上原ひろみを起用するなど、ジャズに真摯に向き合った作品だ。2023年の音楽映画の台風の目になる可能性を秘めている。
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
4月28日公開の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、日本を代表するキャラクターであるマリオが、『SING/シング』などで知られるイルミネーションと組んだアニメーション映画だ。すでに公開されている予告編では、ゲームと変わらぬ等身のマリオやクッパなどのお馴染みのキャラクターが、映像の中でで駆け抜けている。世界的に知られているキャラクターの待望のアニメーション映画だけに、その内容とともに世界でどれほど興行収入を上げるか。本格的な任天堂のキャラクタームービー計画の第1弾としても、期待が大きい。
『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜』
毎年公開されているファミリー向けキャラクター映画からも1本。夏頃に公開予定となっている『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜』だ。『クレヨンしんちゃん』シリーズ映画では初のCGアニメ化がされることが発表されている。当シリーズは初期作から手書きアニメの魅力を発揮しており、近年も物語、映像表現の両者ともにレベルの高い作品が続いている。CGアニメならではの面白さをどこまで追求できるのか、その挑戦を見守りたい。