すなくじらの「2022年 年間ベストアニメTOP10」 今年のアニメ作品は“しんどさ”が軸に

5位:『シャドーハウス 2nd Season』

TVアニメ「シャドーハウス 2nd Season」ノンクレジットムービー オープニングテーマ「シャル・ウィ・ダンス?」:ReoNa

 筆者は本作の原作からの大ファンであるが、1st Seasonから続くアニメオリジナルの展開も『シャドーハウス』の面白さだ。本編だけでなくOP「シャル・ウィ・ダンス?」からED「Masquerade」まで、シャドーハウスの館に囚われたかのような世界観はそのままに、いよいよ館の秘密に本格的に迫り始めた2nd Seasonだった。

4位:『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』

「ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン」本予告編

 『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』には2つの特徴がある。1つ目はNetfix完全オリジナルアニメであること。もう1つは5話完結という短さだ。アニメーション制作は今話題のWIT STUDIO。5話完結とは思えないストーリーの濃さと、ヴィジュアルの完成度の高さ、視聴者に委ねられる解釈……といった全体のクオリティの高さがアニメファンから高評価を得て、まさしく2022年に観るべき1本となった。

3位:『チェンソーマン』

『チェンソーマン』ノンクレジットオープニング / CHAINSAW MAN Opening

 新時代のダークヒーローの登場により、もはや社会現象になった『チェンソーマン』。オープニングムービーの解禁から考察が飛び交い、作画の美しさも文句なし。MAPPAの本気を感じさせる「ギリギリ」を攻めた作風に、豪華アーティストによるOP・EDの提供など、とにかくド派手に2022年のアニメ界に旋風を巻き起こした。

2位:『アイドリッシュセブン Third BEAT! 』

アイドリッシュセブン Third BEAT! PV第2弾

 “過酷さ”を軸にするのであれば……と頭を悩ませ、2位に選んだのは『アイドリッシュセブン Third BEAT! 』。特に今期のアイナナはどのグループのファンにとっても辛い展開が続いた。しかしこの苦しい道のりを、ファンの前では笑顔で突き進もうとする信念のある彼らを、私たちは見たいのだ。展開が苦しければ苦しいほどに、推しへの愛が増してしまう。そんなアイナナの沼に、今年さらに深くハマったファンも多いのではないか。

1位:『メイドインアビス 烈日の黄金郷』

「メイドインアビス 烈日の黄金郷」ノンクレジットオープニング映像

 第1位は、『メイドインアビス 烈日の黄金郷』。ようやく念願かなって第6層に辿り着いたリコたち。しかしそこに待ち構える絶望の大きさに、観ているこちらも毎週トラウマ級のダメージを受けることになる。それでも不思議と続きが気になって仕方なくなってしまうのが『メイドインアビス』の魅力であり、今期の「度し難い」展開からも目が離せなかった。救いのない世界で、リコが切り開く希望に毎週勇気を貰った『メイドインアビス 烈日の黄金郷』を今年のベストアニメとして締めたい。

 配信サービスや映画も含めると、今年も多くの濃い新作アニメが公開された。この年末年始には今年の振り返りも兼ねて、ぜひ紹介したベストアニメTOP10の作品に触れてみてほしい。

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