ナルトの世界を疑似体験できる!? “20年”が刻まれた『NARUTO THE GALLERY』レポート

『NARUTO』の世界を疑似体験

 クラスの男の子が、休み時間に仲間の腹に指を立てて五行封印と解印を繰り返して「痛い」と嫌がられていたのが昨日のように思える。しかし、もうあの頃から何十年もの時間が流れていたとは……。12月10日から開催されている、『NARUTO -ナルト-』(以下、『NARUTO』)の放送開始から20周年を記念する展示イベント『NARUTO THE GALLERY』は、そんなふうに驚いたり、センチメンタルになったりすること必至だ。アニメ宣伝大使であるNON STYLEの井上裕介と四千頭身、そしてナルト役の声優でお馴染みの竹内順子とサスケ役の杉山紀彰が登壇したオープニングセレモニーの内容を踏まえつつ、本展示の魅力に迫りたい。

(左から)NON STYLE 井上裕介、杉山紀彰、竹内順子、四千頭身 都築拓紀、四千頭身 後藤拓実、四千頭身 石橋遼大(写真=オフィシャル提供)

四千頭身 都築拓紀「ナルトは同級生みたいな存在」

 『NARUTO -ナルト-』は『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1993年から2014年まで連載されていた岸本斉史による忍者バトルアクション漫画。アニメは第1部が2002年から2007年、第2部の「疾風伝」が2007年から2017年まで放送されていた。どちらも物語の完結から時間が経っているものの、その人気は色褪せない。オープニングセレモニーに本イベントの宣伝大使として登壇したNON STYLEの井上は、自分にとっての『NARUTO』を「主人公のナルトもそうですが、やはり自分自身の心が挫けそうになった時に『NARUTO』を観ると、「諦めてはいけない」「もっと頑張らないといけないって」。挫けることは簡単だけど、そこに立ち向かう勇気をくれたのは『NARUTO』のアニメでした。ずっと光を照らし続けてきてくれる存在ですね」とコメント。

ノンスタイル 井上裕介

 井上だけでなく、世界中のファンの心を鼓舞してきたナルトの声優を務めてきた竹内も20周年であることに対して「(コメントを)昨日からすごく悩んでいたのですが、まとまりませんでした。20年の中でいろんな思いがあったんだと、改めて認識させていただいた」、杉山は「実は14、5年前から現場に若い声優さんが来ると『小学生の時観ていました』と言われるようになった」と苦笑いしながらコメントした。

(左から)都築拓紀、後藤拓実、石橋遼大

 「15年経てば小学生も大人になって新人の声優として現場にくる方もいたので、こういった空気感はその頃から感じていた」と言う杉山。宣伝大使の四千頭身の都築拓紀も、ナルトを「同級生みたい。班の仲間も同じ年齢くらいだったからお友達が頑張っているのを観ているみたいだった」とコメントしている。多くの人にとって、この20年という月日は、作品が愛されてきた期間というだけでなく、自分自身の年齢の積み重ねに照らし合わせて考えられるだろう。その歴史の振り返りこそ、『NARUTO THE GALLERY』の展示をよりエモーショナルなものにさせる。

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