第80回ゴールデングローブ賞ノミネーション発表 アニメ映画賞部門に『犬王』

第80回ゴールデングローブ賞候補発表

 第80回ゴールデングローブ賞のノミネーションが12月12日(米現地時間)に発表され、アニメ映画賞部門で湯浅政明監督の『犬王』がノミネートされた。

 『犬王』は、古川日出男による『平家物語 犬王の巻』を原作に、室町時代に人々を熱狂させた実在の能楽師・犬王と、そのバディである琵琶法師・友魚の友情を描いたミュージカル・アニメーション。湯浅監督のほか、脚本に野木亜紀子、キャラクター原案に松本大洋が名を連ねる。

 また、『犬王』はこれまで、北米最大のジャンル映画祭といわれる第26回ファンタジア国際映画祭にて、長編アニメーション作品部門の最高賞にあたる今敏賞を受賞したほか、イタリアの国際的な映画祭である第22回フューチャーフィルム映画祭にて最優秀長編映画賞を受賞するなど、数々の賞を受賞している。

 そのほか作品賞(ドラマ部門)には、12月16日に日米同時公開を迎えることで話題となっている『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』や、36年ぶりの続編で話題を呼んだトム・クルーズ主演の『トップガン マーヴェリック』のほか、エルヴィス・プレスリーの生涯を描いた伝記映画『エルヴィス』、スティーヴン・スピルバーグ監督初の自伝的映画『フェイブルマンズ』、第79回ヴェネチア国際映画祭で最優秀女優賞を獲得したケイト・ブランシェット主演映画『TÁR(原題)』がノミネートされた。

 映画部門最多ノミネート作品は『イニシェリン島の精霊』で、作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)、助演女優賞、監督賞など計7部問8ノミネートを獲得した。

 第80回ゴールデングローブ賞の授賞式は、2023年1月10日(米現地時間)に開催される。

第80回ゴールデングローブ賞(映画部門)ノミネーション

作品賞(ドラマ部門)

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』©︎2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
『エルヴィス』
『フェイブルマンズ』
『TÁR(原題)』
『トップガン マーヴェリック』

作品賞(ミュージカル・コメディ部門)

『バビロン』©︎2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.

『バビロン』
『イニシェリン島の精霊』
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
『ナイブス・アウト:グラス・オニオン』
『逆転のトライアングル』

主演男優賞(ドラマ部門)

エルヴィス
『エルヴィス』©2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

オースティン・バトラー『エルヴィス』
ブレンダン・フレイザー『The Whale(原題)』
ヒュー・ジャックマン『The Son(原題)』
ビル・ナイ『生きる LIVING』
ジェレミー・ポープ『The Inspection(原題)』

主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)

Netflix映画『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』

ディエゴ・カルバ『バビロン』
ダニエル・クレイグ『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』
アダム・ドライバー『ホワイト・ノイズ』
コリン・ファレル『イニシェリン島の精霊』
レイフ・ファインズ『ザ・メニュー』

助演男優賞

『イニシェリン島の精霊』©2022 20th Century Studios All Rights Reserved.

ブレンダン・グリーソン『イニシェリン島の精霊』
バリー・コーガン『イニシェリン島の精霊』
ブラッド・ピット『バビロン』
ジョナサン・キー『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
エディ・レッドメイン『グッド・ナース』

主演女優賞(ドラマ部門)

『TÁR』©2022 FOCUS FEATURES LLC.

ケイト・ブランシェット『TÁR(原題)』
オリヴィア・コールマン『エンパイア・オブ・ライト』
ヴィオラ・デイヴィス『The Woman King(原題)』
アナ・デ・アルマス『ブロンド』
ミシェル・ウィリアムズ『フェイブルマンズ』

主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)

『ミセス・ハリス、パリへ行く』©2021 Ada Films Ltd - Harris Squared Kft

レスリー・マンヴィル『ミセス・ハリス、パリへ行く』
マーゴット・ロビー『バビロン』
アニャ・テイラー=ジョイ『ザ・メニュー』
エマ・トンプソン『Good Luck to You, Leo Grande(原題)』
ミシェル・ヨー『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

助演女優賞

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』©2022 MARVEL.

アンジェラ・バセット『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
ケリー・コンドン『イニシェリン島の精霊』
ジェイミー・リー・カーティス『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
ドリー・デ・レオン『逆転のトライアングル』
キャリー・マリガン『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』

監督賞

ジェームズ・キャメロン『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
バズ・ラーマン『エルヴィス』
マーティン・マクドナー『イニシェリン島の精霊』
スティーヴン・スピルバーグ『フェイブルマンズ』

脚本賞

トッド・フィールド『TÁR(原題)』
ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
スティーヴン・スピルバーグ&トニー・クシュナー『フェイブルマンズ』
マーティン・マクドナー『イニシェリン島の精霊』
サラ・ポーリー『ウーマン・トーキング 私たちの選択』

作曲賞

『イニシェリン島の精霊』
『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』
『ウーマン・トーキング 私たちの選択』
『バビロン』
『フェイブルマンズ』

主題歌賞

「Carolina」『ザリガニの鳴くところ』
「Ciao Papa」『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』
「Hold My Hand」『トップガン マーヴェリック』
「Lift Me Up」『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
「Naatu Naatu」『RRR』

非英語映画賞(旧外国語映画賞)

『西部戦線異状なし』(ドイツ)
『アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~』(アルゼンチン)
『Close(原題)』(ベルギー・フランス・オランダ)
『別れる決心』(韓国)
『RRR』(インド)

アニメ映画賞

『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』
『犬王』
『Marcel the Shell With Shoes On(原題)』
『長ぐつをはいたネコと9つの命』
『私ときどきレッサーパンダ』

参照

https://www.goldenglobes.com/articles/golden-globes-2023-nominations-80th-golden-globes-have-been-announced

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